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CPUクーラーはリテールで十分なの?意外なメリットも紹介

CPUクーラーは付属品でもOK?

この記事を3行でまとめると……

  • リテールクーラーでも、ミドルクラス(Core i5など)は十分冷える
  • CPUグリスは必ず別売りのを買おう
  • 動画編集(エンコード)をするなら別売りのクーラーを推奨

自作パソコンの世界では、

CPUクーラーは別に買うのが当たり前

という雰囲気がありますよね。

しかしギリギリまで安く作りたい場合、CPUクーラーに数千円もかけるのはしんどい。

私も1台目のパソコンを作ったときは「CPUクーラーにかける金はねぇ!」って感じでした。

でも自作パソコンをやっている人はだいたいデカイやつを使っているので、ホントに付属クーラーで大丈夫なのか心配になりますよね。

この記事では、CPUにもともと付属しているクーラーのメリット・デメリットをくわしく解説します。

結論からいうと、最低限の性能でいいなら付属のCPUクーラーでもOKです。静かさや見た目にこだわりたい方は、おとなしく別売りのクーラーを買いましょう。

付属のクーラーだと少し不安……という方は、安くてCore i5やRyzen 5なら十分冷やせる「白虎弐」を買っておくと安心ですよ。

AMD用はこちら↓

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付属CPUクーラーの利点

付属クーラーのメリットはこの5つ。

付属クーラーの利点5つ

  • 付属品なので無料 ←これ重要
  • 無料なのにPWM対応している
  • 取り付けが簡単(とくにIntel)
  • ほとんどのケースに取り付けられる
  • 手を切りにくい

くわしく解説します。

付属品なので無料

付属クーラーはCPUを買うと付いてくるので、もちろん無料です。

これがいちばん大きいメリットですね。

「タダより高価いものはない」ともいいますが、ちゃんと使えるんですからもらって損はありません

無料なのにPWM制御に対応している

けっこう見落とされがちですが、付属クーラーは無料なのにPWM(パルス変調)制御に対応しているんです。

サナ
サナ

ちょっ、「PWM」って何のこと?

がーと
がーと

ファンの回転数が温度によって変わる機能ですね

※正確にはコントロール方式のこと。

PWM(Pulse Width Modulation)とは、半導体を使った電力を制御する方式の1つです。オンとオフの繰り返しスイッチングを行い、出力される電力を制御します。

PWMとは | 東芝デバイス&ストレージ株式会社 | 日本

PWM制御に対応していると、

  • CPUが熱い→ファンの回転を上げる
  • CPUが冷えてきた→ファンの回転を下げる

という調節を勝手にやってくれるので、効率よくCPUを冷やせるんですね。

サナ
サナ

PWMがついていないファンはどんな感じなの?

がーと
がーと

ずっと最高回転なので、騒音がひどいです

取り付けが簡単(とくにIntel)

取り付けがそこそこ簡単なのも、付属クーラーのメリットです。

とくにIntelはプッシュピンを差し込むだけなので、少し力をいれれば誰でも取り付けられますよ。

外すのも簡単で、ただピンを90度ひねるだけ。

ほかのCPUクーラーは、取り外すときわざわざマザーボードをケースから出さないとダメですが、Intelの付属クーラーならマザーボードをケースに付けたまま取り外せるんです。

サナ
サナ

何か良いことがあるの?

がーと
がーと

CPUクーラーを楽に外せると、CPUグリスの塗り替えがカンタンになりますよ

CPUグリスは定期的に塗り替えるほうがいいので、カンタンに塗り替えられると滅茶苦茶便利です。

いちいちマザーボードを外すとなると、グリス交換のハードルがかなり上がってしまいますからね……

AMDの付属クーラーは、マザーボードの裏側に「バックプレート」という板が必要なので、Intelより少し面倒です。

でも一度バックプレートを取り付けてしまえば、ネジを回すだけで脱着可能。

Intelよりは手間がかかりますが、そこまで大変ではないと思います。

ほとんどのケースに取り付けられる

付属品のCPUクーラーは、コストカットのために最低限の性能しかありません。

でも性能がおさえられている代わりに、高さも控えめになるメリットがあります。

別売りのクーラーだと大型なものが多いので、小さめのPCには入らないことも。なのでCPUクーラーを購入するときは、しっかりサイズを確認するのが常識です。

その点、付属クーラーはコンパクトなのでほとんどのケースに取り付けられるんですよ!

手を切りにくい

案外ありがたいのが、付属クーラーは手を切りにくいことです。

サナ
サナ

クーラーで手を切るってどういうこと?

がーと
がーと

CPUクーラーの金属部分は薄いので、よく手を切ってしまうんです……

ふつうのサイドフロー(横向き)クーラーなら、だいたい金属の板がむき出しになっています。

どうしても取り付けるときに触れてしまうので、知らないうちに手が切れていることも多いんですよね。

付属クーラーならトップフロー(ファンが上向き)ですし、フィンの部分が小さいこともあって手を切りにくいです。

付属CPUクーラーの注意点

付属クーラーのイマイチなところは、こんな感じです。

付属クーラーの注意点

  • 音が少しうるさい(とくにIntel)
  • 無料なので性能が低め
  • 付属のグリスが控えめに言ってクソ
  • 外観がダサい(Intelだけ)

くわしく解説していきますね。

音が少しうるさい

付属クーラーはできるだけ安く作るために、ギリギリCPUを冷やせるラインまで性能を落としてあります

なのでCPUがフル稼働すると、熱が大量発生して当然CPUクーラーのファンもフル稼働に。

IntelのCPUクーラー

するとファン独特の風切り音が聞こえてきます。ヘッドフォンをしているなら気にならないかもしれませんが……

別売りのCPUクーラーなら、低い回転数でしっかり冷やせるものが多いので、負荷をかけていてもわりと静かです。

無料なので性能が低め

しつこいようですが、付属クーラーはあくまで最低限の性能しかありません

コストカットがわかりやすい部分が、放熱板です。

Intelの付属クーラーと、私が数年前に買った税込み645円の安物CPUクーラーを並べてみました。

Intelの付属クーラーのほうが放熱板(銀色のところ)が小さいですよね。

放熱板が大きいほうが効率よく熱を逃がせるので、やはり純正クーラーは性能が低めになっていることがわかります。

AMDの場合、もう少し放熱板が大きいので性能が高めですが、ものすごく変わるわけではありません。

付属のグリスが控えめに言ってクソ

IntelとAMDのどちらにも言えるんですけど、もともと付属しているグリスの性能がイマイチです。

IntelのCPU

よく「粘土グリス」と揶揄(やゆ)されるやつですね(笑)

長く使っていると、固まってCPUクーラーを取るのが大変になるので、付属クーラーを使う前には必ず最初から付いているグリスをふき取って使うことをおすすめします。

ふき取ってからなにも塗らないと不具合の元になるため、忘れずに新しいグリスを塗っておきましょう。

グリスはコスパで選ぶなら、ARCTICの「MX4」がおすすめ。塗りやすくて性能がいいグリスなので、私も愛用しています。

外観がダサい(とくにIntel)

とくにIntelの付属クーラーは、外観がダサいものが多いです。

「ダサい」の基準は人それぞれですので押し付けるつもりはありませんが、もしアンケートを取ったら10人中9人が「ダサい」と答えそうな感じ。

IntelのCPUクーラー

今ダサいって思ったでしょ?

見えなかったらいいんですが、透明のケースにするとどうしても目についてしまいそうです。

もし透明のケースにしたいなら、もっとかっこいいCPUクーラーを使ったほうが良いかもしれません。

付属クーラーはこんな人にオススメ!

はっきり言って、付属クーラーは予算が少ない人向けですね。

最低限の能力しかないので、やはり別売りのCPUクーラーを使ったほうが満足度が上がると思います。

できるだけ低予算で組みたい

できるだけ低予算で組みたい場合、付属クーラーは強い味方です。

なにしろ無料なのでCPUクーラーには1円も払わなくて済む、というのはかなり大きいですね。

その予算をCPUやグラフィックボードに使うだけで、かなり性能アップできる可能性があります。

エンコードが必要な作業(動画・写真編集など)をあまりしない

エンコードが必要な作業をあまりしない方も、付属クーラーでOK。

エンコードが必要な作業は、主に動画編集や写真編集ですね。エンコード中はCPUがフル稼働するので、付属クーラーだとうるさい状態がずっと続いてしまします。

ゲームをする場合は、CPUがフル稼働しませんし、ヘッドフォンやスピーカーから音が鳴っているのであまりファンの音は気になりません

外観はあまり気にしない

透明なケースを使わない方など、外観を気にしないなら付属クーラーもアリかもしれません。

ダサいクーラーでも見えなければOKですから( ー`дー´)キリッ

心配なら「白虎弐」を買っておこう

「付属クーラーでは心配だけど、5,000円前後する「虎徹」や「風魔」を買うほど余裕がない……」という方には「白虎弐」をオススメします。

私も今使っていますが、3,000円程度とそこそこ安くてよく冷えてくれるので大満足。

AMD用の白虎弐はこちらです↓

白虎弐の良いところ

  • そこそこ安い
  • Core i5クラスなら余裕で冷やせる
  • 取り付け方法がIntel純正クーラーと同じ
  • AMD版もある
  • 小さめのケースでも取付可能

白虎弐のイマイチなところ

  • 92mmファンなので、性能がいいCPUを冷やすには頼りない
  • 付属のグリスはいまいち
  • プッシュピンなので耐久性が心配

注意:Intelの「K」付きCPUはクーラーが無い

IntelのCPUで、型番の一番うしろに「K」が付いているものは純正CPUクーラーが付いていないのでご注意を。

たとえば「Core i5 10600K」や「Core i5 10600KF」などです。

intelcpu型番
https://nyanswer.com/intel-model-number/

基本は付属(リテール)クーラーでOK:まとめ

今回は、CPUを買ったらついてくるリテールクーラーのメリット・デメリットをくわしく解説しました。

付属クーラーはひと昔前の爆熱CPUには役に立ちませんでしたが、今のおとなしいCPUが相手ならけっこう戦えます

CPUクーラーは手軽に交換できるので、とりあえず付属クーラーを使ってみて不満を感じたら別売りのものに取り替えてみる、というのも良さそうですね。

自作PCを組みたいなら、こちらの記事もどうぞ!

>>>【保存版】初心者向け自作PCの作り方まとめ!トラブルの対処法まで完全解説

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