- パソコンのパーツには相性があるって聞いたけど本当?
- ちゃんと動く組み合わせなのか心配……
- 違うメーカーのパーツどうしは相性が悪いの?
自作パソコンを組もうとして、
「パーツには相性がある」
って聞くと、どうしても不安になりますよね。
ぼんやりした言葉だから、よけいに心配だな
私も初めて自作したときは、相性が悪くて動かなかったらどうしよう……とビクビクしていました。
でも安心してください。
相性が悪くて動かないことなんてほとんど無いです。
この記事では、パーツどうしの相性が悪いかも?と思ったときにチェックしたいポイントを紹介します。
「自作PCを組みたい!」という方は、こちらの記事もどうぞ!
>>>【保存版】初心者向け自作PCの作り方まとめ!トラブルの対処法まで完全解説
そもそも自作パソコンの相性って?
パーツの相性が悪いってどゆこと?
人みたいに合う合わないがあるのかな
規格が合っているのに、なぜか動かないことです
パソコンのパーツにはそれぞれ規格があるので、ふつうは同じ規格のパーツどうしならどんな組み合わせでも動きます。
メモリーでいうと、マザーボードのDDR4メモリ用スロットなら「A社のDDR4メモリ」でも「B社のDDR4メモリ」でも問題ない、という感じ。
もちろんキッチリ規格に合わせるのは無理なので、どのパーツでも誤差がありますが……
でもパーツには、これくらいなら誤差があってもOKだよ~という「許容範囲」があるので、自由に組み合わせても動くんですね。
相性が悪くて動かないときは、おたがいの許容範囲がズレまくっている状態です。
……といってもイメージがわかないので、具体的にマザーボードとグラフィックボードで見てみましょう。
マザーボードとグラフィックボードの相性
マザーボードとグラフィックボード(グラボ)を接続しているのは、PCI Express x16というスロットです。
マザーボードとグラボにPCI Expressがついていればふつうは動きますよね。
でも相性が悪い(おたがいの許容範囲がズレている)場合は、規格が同じなのに、動かなかったり本来の性能が出なかったりします。
図であらわすとこんな感じ。
ただ許容範囲は調べられないので、組み合わせてみるまでわかりません。
相性問題はめったに起こらない
組み合わせてみるまで動くかわからないって怖いな……
じつは、パーツを選ぶときは相性を気にしなくてもいいんです
だって、相性が悪くて動かないことなんてほぼ無いんですから。
20年前なら技術力が低かったり、規格の条件があいまいだったり……と相性問題は無視できませんでした。
でも今は規格もきっちり統一されていますし、何より技術が進歩して誤差が少なくなったので相性問題の原因がめちゃくちゃ少なくなったんですね。
なので今から自作パソコンを組むなら、相性なんか気にしなくてOK。
私も今まで2台のパソコンを組みましたが、相性が悪くてトラブルが起きたことはありません。
……2台なので説得力がないかもしれませんが。
相性かも?と思ったらチェックしたい3つのポイント
相性問題の難しいところは、その不具合がホントに相性の悪さが原因なのかわかりにくいところです。
なので相性が悪くて動かない……と思っていたらまったく別のところに問題があった、ということが多いんですよ。
相性かも?と思ったらチェックしたいポイントはこの3つ。
- そもそも規格がちがう
- パーツの初期不良
- 組み立てミス
それぞれ解説しますね。
そもそも規格がちがう
そもそもパーツどうしの規格がちがって動かない場合は、相性が悪いとはいいません。
まさか規格なんて間違えないでしょ~
そうでもないですよ
たとえばPCI Express。
「PCI Express X16」と「PCI Express X8」は、ふつうは長さがちがうのですぐ見分けられますが、たまにX16と同じ長さのX8がついていることもあります。
私がいま使っているASRock B460M STEEL LEGENDも、X16とX8が同じ長さですね。
グラフィックボードはX16でしか動かないので、下側にあるX8のスロットに接続しても使えません。
形が同じで差し込めてしまうので、なかなかさす場所を間違えたことに気づきにくいですよね。
これがよくある「相性が悪い」とカン違いしやすいパターンです。
相性が悪いのかな?と思ったら、まずはパーツをちゃんと接続しているか確認してみるのがオススメ。
パーツの初期不良
パーツが初期不良だったときも、相性が悪いと思ってしまいがちですね。
とくに検証する環境(予備のパーツなど)がないと、どれに問題があるのかもわからないので大変です。
自力で問題のパーツを特定できないなら、身近なパーツをたくさん持っている人に貸してもらうとか、怪しいパーツを購入した店に持っていって調べてもらうしかありません。
組み立てミス
組み立てたパソコンが起動しなかったとき、いちばんに疑いたいのが組み立てミスです。
とくに初めて組み立てる場合はうっかり接続しわすれているケーブルがあったりするので、もういちど全部のパーツがしっかり接続されているか確認しましょう。
忘れやすいのは、
- CPUの補助電源
- CPUファンの電源ケーブル
- グラボの補助電源
あたりですね。
私もよく接続し忘れます(笑)
起動しない原因は組み立てミスなことがほとんどなので、相性を疑うのはいちばん最後ですよ。
もし本当の相性問題に出くわしたら
パーツも全部正常だし、もう相性問題以外考えられない!という事態になってしまった場合、対処法はありません。
正常なのでメーカーサポートもうけられませんし、パーツ交換もしてもらえないです。
そ、そんなあ~
それくらい相性問題はめずらしいんです
買ったときに特別な保証サービスに入っているなら交換してもらえますが……(例えばパソコン工房ならWEB安心交換保証があります)
保証に入っていないなら、相性が悪いパーツを特定して交換するしかありません。
ただ何度も言っていますが、相性が悪くて動かないことはほとんど無いので、ぜんぜん心配することはないですね。
相性なんか気にしないでOK:まとめ
今回は、パーツどうしの相性が悪いかも?と思ったときにチェックしたいポイントを紹介しました。
- そもそも規格がちがう
- パーツの初期不良
- 組み立てミス
もう耳にタコができるほど言っていますが、相性問題はめったに起こらないので、まずはほかの原因を調べたほうが早く解決しますよ。
ちなみに、相性問題でトラブったことがある方がどれくらいいるのか調べたかったので、Twitterでアンケートをしてみました。
やっぱり相性問題を経験したことがある方は少なかったですね。
(私の拡散力では6票しか集まらなかったので、あまり参考にならないですが。)
「これから自作PCを組み立ててみたい!」という方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください!
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