ゲーミングPCを買ったりグラボを新調したら、嬉しくて早速ゲームをはじめてしまうことが多いと思います。
私もRTX3050を買って1か月ほどは全く設定を変えずに使ってました。
え、初期設定じゃダメなの?
設定のせいで損してるかもしれませんよ
もちろん初期設定でもある程度は問題なく動いてくれるんです。
でも初期設定のままでは、省電力設定などが足をひっぱるのでグラボの性能を100%発揮できません。
そこでこの記事では、グラボに本気を出してもらうための設定を紹介します。
※私はAMD環境を持っていないのでNVIDIA製グラボの場合で説明します。Radeonを使っている方でも「Windows側の設定」は参考になるかと思います。
NVIDIAコントロールパネルの設定
まずはNVIDIAコントロールパネルの設定を見ていきましょう。グラボの設定はだいたいNVIDIAコントロールパネルにあります。
デスクトップの何もないところで右クリックすると「NVIDIAコントロールパネル」が表示されますよ。
最大フレームレートの設定
まずは最大フレームレートの設定です。
左のツリーにある「解像度の変更」を選び、リフレッシュレートを最大に設定します。いくら144Hz対応のゲーミングモニターを使っていても、ここが60Hzになっていると意味がありません。
アンチエイリアシング – ガンマ修正
次は「3D設定の管理」にあるアンチエイリアシング – ガンマ修正をオフにします。
あれ?間違えて変な設定を変えちゃった!
大丈夫です。緑色のマークが付いている選択肢がもとの設定なので、まちがえてもすぐ元に戻せますよ。
もしどれを変えたかわからなくなったら、右下にある「復元」を押せばすべて元通り。
ところでアンチエイリアシング – ガンマ修正って?
画質を上げる設定ですが、最近のゲームでは全く体感できません
実際にオンとオフを切り替えてWarThunderをやってみたところ、
1ミリも変わらなかった
というのが本音です。
私だけではなく、FPS酒場さんも「【PUBG】NVIDIA-グラフィック設定で敵の見え方がどれだけ違うか比較してみた」で
変化はまったく感じられませんでした。
と書いているので、オンにする価値はまったくないですね。
デフォルトではオンになっている理由が謎です。
低遅延モード
fpsが上がるわけではありませんが、入力遅延を少なくしてくれる低遅延モードも設定しておきましょう。
低遅延モードを「ウルトラ」にすると、GPUが映像をレンダリング(描画)する直前にソフト側がフレームを渡してくれます。
マウスやキーボードからの入力遅延がなくなるんです
垂直同期
垂直同期は、グラフィックボードが作る映像のコマ数(fps)をモニターの最大リフレッシュレート(Hz)に合わせる設定です。
いつ使うの?
垂直同期が役に立つのは、軽いゲームをやっていて、いつも
グラボのfps > モニターのリフレッシュレート
になる場合です。垂直同期をオンにするとグラボが無駄なフレームを作らなくなるので、PCの負荷が減って電気代が安くなりますよ。
ただ「オン」にしたときにグラボのfpsがモニターのリフレッシュレートを下回ってしまうと、リフレッシュレートが一段回下がってしまうのが欠点です。
たとえば144Hzのモニターで垂直同期をオンにした場合、グラボのフレームレートが144fpsを切ると強制的に60Hz(モニターによっては120Hz)になってしまいます。
なので、
グラボのfps < モニターのリフレッシュレート
のときに垂直同期をオンにすると逆にフレームレートが落ちるってことです。
この問題はNVIDIAの「G-SYNC」やAMDの「Free Sync」を使えば回避できます。くわしくはこちらの記事で解説していますよ!
>>>【知らないと損】ゲームの垂直同期とは?ONかOFFどちらがいいのか解説
電源管理モード
NVIDIAコントロールパネルでいちばん重要な設定が、この「電源管理モード」です。
デフォルトの「標準」では性能より省エネを優先するので、グラボの性能を100%出しきれません。もったいないので必ず「パフォーマンス最大化を優先」にしておきましょう。
私はRTX3050を購入してから数日は「標準」モードで使っていました。でも、なんかフレームレートが出ないな……と思って電源管理モードを「パフォーマンス最大化」にしてみると体感できるレベルでfpsが上がりました。
とくに重いマップでfpsが下がりにくくなったのが快適です。
Windows側の設定
Windows側でもできるグラボのパフォーマンスを上げるための設定があるので紹介します。
PCI Express電源管理モード
PCI Expressはグラボが接続されているマザーボードのスロットです。デフォルトではPCI Expressスロットの電源管理モードが「適切な省電力」になっています。
省電力モードでグラボの性能を落とされては困るので、快適にゲームをしたい場合は設定を変えておきましょう。
電源管理モードを変更するのは少し手間がかかります。まず設定を開き「システム」をクリック。
電源とスリープ設定に入り、「電源の追加設定」をクリックします。
コントロールパネルが開くので、「プラン設定の変更」を選びます。
電源オプションが開いたら、下のほうにある「PCI Express」の+マークをクリックしてリンク状態の電源管理を「オフ」に設定。
これでグラボの能力を100%使えるようになりました!
グラボ関連のおすすめ設定まとめ
今回はゲーミングPCを買ったらやるべきグラボの設定を紹介しました。
同じグラボでも設定を変えるだけでフレームレートが増えることがあるので、「なんか思ったより快適じゃないな」と感じたらぜひ試してみてください!
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