3DゲームをしているときGPUの温度が上がっていたら、この温度で正常なのか不安になりますよね。温度が高すぎると寿命が短くなりそうですし。
そこでこの記事ではGPU温度の目安と、GPU温度を下げる方法5つをわかりやすく解説していきます。
結論からいうと、GPUの適正温度は80℃以下です。低いほうがいいのは確かですが、ゲーム中はどうしても高くなってしまうので最高温度が80℃を切っていればOK。
GPU(グラボ)温度の調べ方
※調べ方なんかわかってるよ!という方は次のGPUの適正温度と最高温度へどうぞ。
GPU(グラボ)の温度は、Windowsのタスクマネージャーを使うとカンタンに調べられます。
まずタスクバー上で右クリックして「タスクマネージャー」を開きます。すると「プロセス」画面が表示されるので、ひとつ下にある「パフォーマンス」タブに切り替え。
CPUやメモリなどPCに接続されているハードウェアが見えるので、下の方にある「GPU」をクリック。
グラボは1つしかないのにGPUが2つ出てくるんだけど……
そのうちの1つはCPUの内蔵グラフィックです
内蔵グラフィックがあるCPUを使っているとGPUが2つ出てくることがありますが、グラボの型番(GeForce RTX3060など)が書かれている方をクリックしましょう。
内蔵グラフィックのほうを選ぶとCPUの温度が表示されるのでご注意を。
GPU(グラボ)の適正温度
さっき適正温度は80℃以下って言ってたけど、公式サイトによれば90℃前後だって!
これは最高温度ですよ……
GPUにはメーカーが決めている最高温度があります。たとえば私が使っているGTX 1650の最高温度は90℃ですね。
だからといってずっと90℃で使っても大丈夫……ではありません。温度が高くなると基盤などが劣化して故障の原因になります。
なので90℃以下だからといって安心はできませんね。
じゃあ、どれくらいならOKなの?
そのGPUの最高温度より10℃くらい低ければ安心です。私の場合、GTX1650の最高温度が90℃なので80℃以下ならOK。
本当に80℃以下なのか、私がよくやるWarThunderのプレイ中のGPU温度を計測してみました。室温は30℃、エアコンなしです。
平均が61℃、最高温度が67℃くらいなので、めちゃくちゃ余裕ですね。もっと高性能のグラボならだいぶ温度が上がりますが、GTX1650程度ならこんなもんです。
GPU温度を下げる方法5つ
ここからは、GPU温度を下げる方法5つを紹介します。
すぐできる割に効果がある順番に紹介するので、ぜひ上から試してみてください!
グラボの掃除をする
グラボはずっとファンが回っているので、ホコリを集めやすいです。
グラボにホコリがたまっているとうまく冷却ができなくなり、GPUの温度が上がりやすいですね。とくに何もしていないときにグラボの温度が高い(60℃~)場合は、ホコリが原因なことが多いです。
数年掃除していないPCだとグラボ以外のパーツもホコリだらけなので、この機会に掃除をしてみるといいですね。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
>>>【中~上級者向け】デスクトップPCをピカピカに掃除する方法
垂直同期をONにする
ゲーミングモニタを使っていない場合は、垂直同期をONにするとGPUの温度が下がることがあります。
垂直同期ってなに?
グラボが出すフレームレート(fps)をモニタのリフレッシュレート(Hz)に合わせる機能です
フレームレート=グラボが1秒間に描く絵の枚数
リフレッシュレート=モニタが1秒間に表示できる絵の枚数
なので、グラボが描く絵の枚数をモニタが表示できる絵の枚数に合わせるわけ。
垂直同期をしていないと、モニタが1秒間に60枚しか表示できないのに、グラボは1秒間に150枚の絵を描いていたりします。この場合、90枚がムダになりますよね。
こんなとき、グラボが描く絵の枚数をモニタが表示できる枚数にそろえる機能が垂直同期です。
リフレッシュレートが60Hzのモニタを使っているならグラボにムダな絵を描かせていることが多いので、ぜひ垂直同期をONにしてみてください。
垂直同期の設定はゲームの設定画面にありますよ!
垂直同期のメリットやデメリットを詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
>>>ゲームの設定にある垂直同期とは?ONかOFFどちらがいいのか解説
ファンの回転数を上げる
手っ取り早くGPUの温度を下げたいなら、グラボのファンの回転数を上げるのがオススメです。
実際にファンをオートにしたときと100%で固定したときの温度を比較すると、だいたい4~5℃下がっていますね。※室温30℃で測定
なんか難しそうだけど……
フリーソフトの「MSI Afterbuerner」を使えばカンタンですよ!
MSI Afterburnerは、台湾のPCパーツメーカーMSIが開発したグラボのコントロールソフトで、ほとんどのグラボで使えます。
ダウンロードしたZipファイルを解凍し、セットアップファイルをダブルクリックしてインストール。
インストールが終わったら、勝手に立ち上がります。
ファンの速度を調節するには、まずファン制御を手動にする必要があります。右下の「A」マークをクリックすると自動ファン制御が解除されますよ。
次に「Fan Speed」のスライダーで好みの回転数に調節します。
さいごに中央のチェックマークをクリックすると、ファンの速度が変わりますよ。
温度が上がったときだけファンを速く回したいんだけど……
それもカンタンにできますよ!
たとえば「GPU温度が60℃以上になったらファンスピードを90%にしたい」とかです。
まず左の歯車マークをクリックして「設定」を開きます。
「MSI アフターバーナーのプロパティ」が開いたら、「ファン」タブに移動して「ユーザー定義ソフトウェアにより自動ファン制御を有効にする」にチェックを入れます。
すると上の画像のようにグラフが表示されるので、好みの回転速度に変更しましょう。
たとえば60℃になったらファン回転数を90%にする場合は、こんな感じになりますね。
これでGPUの温度が上がりすぎるのを防げます。ただファンを速く回せば回すほどうるさくなるのが欠点(笑)
ケースファンを増やす
そもそもPCケース内の温度が高い場合、いくらグラボのファンを速く回しても効果がうすいです。そこでケースファンの出番というわけ。
ふつうはケースに空気を取り入れる吸気ファンとケース内の熱気を出す排気ファンのどちらかしか付いていないので、もう一つ増やすとかなり温度が下がります。
どちらも付いている場合でも天板などに増設できることがあるので、いちどケースを開けて確認してみてください!
ケースファンには主に120mmと140mmの2サイズがあります。どちらかわからないときは、ファンの取り付けスペースの長さを測ってみるといいですね。
私はこのスタンダードなファンを買いましたが、最近は白いファンや光るファンもあるので試しに取り付けてみると楽しいですよ。
部屋の温度を下げる
これをいうと元も子もないですが、室温を下げればグラボを効率よく冷やせるようになるので温度が下がります。
ファンの回転数をいじったり、ファンを増設してもまだ温度が下がらない場合は、少し部屋の温度を下げてみましょう。
てかこれがいちばん効果的かもしれません。しかも快適になるので一石二鳥!
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え、電気代?なんですかそれは。
GPUの適正温度まとめ
今回は、GPU温度の目安と、GPU温度を下げる方法5つをわかりやすく解説しました。
グラボはCPUより熱くなりやすいですし、CPUのようにクーラーを交換するわけにもいかないので多少温度が高いのはどうしようもないです。
80℃を下回っているならそこまで神経質にならなくてもいいかと。
COMMENT
グラボの性能にもよりますが、確かに一般的にGPU温度は80℃までが限界で、それ以上上がるとサーマルスロットリングが起こり性能低下となると思いますが、(例)GPU温度が70℃の場合GPUにもよりますがHOTSPOTやGPUメモリーは70℃+8~12℃程度上がります。自分はGPUメモリーやHOTSPOTの温度を基準にしてGPU温度を60~65℃程度で抑える様にしています。GPUの故障の大半が過剰な熱で基盤の配線が熱で切れるのが原因が多いとされているからです。