PUBGやフォートナイトなどの3Dゲームで勝率を上げたいとなると、そこそこ性能が高いグラフィックボード(グラボ)が欲しくなりますよね。
でも、
- 取り付ける場所がわからない
- 配線はどうすればいい?
- 自分でできるか心配……
と不安に思う方も多いと思います。
PCの中をさわるだけで緊張する……
やってみると案外かんたんですよ!
この記事では、つい最近(2020年11月)にグラボデビューした私「がーと」が、グラボの取り付け方をやさしく解説します。
この記事を読めば、
少し古いPCにグラフィックボードを取り付けて、ゲーミングPCにする
なんてことも出来るようになりますよ!
※取り付けている様子を映像で見たい方は、下の動画版をどうぞ。
グラボを増設する前に確認すること
グラボは高額な買い物なので、取り付けてみたら動かない……なんてことになると絶望的ですよね。
注文する前に、選んだグラボが取り付けられるかチェックしておきましょう。
チェック項目はこの5つ。
- 電源ユニットの容量(W)は足りる?
- 補助電源コネクタはある?
- マザーボードに使えるPCIe x16端子がある?
- グラボはケースに入る大きさ?
- 拡張スロットに余裕がある?
こちらの記事で、見るべきポイントをサラッと解説していますよ!
補助電源の役割
※そんなの知ってるよ!って方は「グラボを取り付ける手順」へどうぞ。
グラボには補助電源が必要って聞いたけど、なんで?
グラボに補助電源が必要な理由は、シンプルに電力が足りないからです。マザーボードにあるグラボを差し込む端子(PCIe x16)は、最大75Wまでしか電力を供給できません。
グラボはPCパーツのなかでも消費電力が大きいほうなので、マザーボードからの電力だけではぜんぜん足りません。
さらに高性能なグラボほど電力消費が大きいので、グラボを取り付ける場合は補助電源が絶対に必要なんです。
補助電源がいらないグラボはないの?
補助電源がないグラボの中でいちばん性能がいいのは、NVIDIA製の「Geforce GTX 1650」の補助電源なし版です。
GTX1650は補助電源ありのモデルとなしのモデルが両方あるので、補助電源なし版が欲しい場合はよく確認してから買うといいですね。
ただ最新のグラボと比べると性能はあまり良くないです。
グラボを取り付ける手順
グラボをPCに取り付ける手順は、ざっとこんな感じです。
今回の例では、玄人志向の「Gefoce GTX 1650」を私のメインパソコンに取り付けます。
2022/02/17追記:このグラボはかなり価格が上がっている上に品薄です。今ならRTX3050やGTX1660ti、RX6600XTのほうがコスパがいいです。
まずはじめに、取り付けの完成写真をご覧ください。
裏から見たもの。
では、くわしく解説していきますね!
1、ケーブル類を抜き、パソコンのフタを開ける
まずはパソコンをシャットダウンして、つながっているケーブル類をすべて引き抜きましょう。
一般的なデスクトップPCなら、裏側にUSBやHDMIなどのケーブルが3~6本、電源ケーブルが1本。
下の方に電源ケーブルもあるので、電源ユニットのスイッチをOFFにしてから抜いておきましょう。
最後にきちんと戻せる自信がないなら、ケーブルがついている状態の写真を数枚とっておくのがおすすめ。
線をすべて抜いたら、いよいよPC本体のフタを開けます。
必要な工具はプラスドライバーのみ。
開け方はメーカーによって違いますが、基本的には
裏のネジを外す → 側面をスライドさせる
という手順でOK。
どうしても開け方がわからないときは、無理に開けようとせず説明書を確認してみるといいですね。
私のケースの場合、裏についている手回しネジを4つ外すと側面がスライドして開くようになっています。
ケースを開けてあまりにもホコリがたまっている場合は、グラフィックボードを取り付ける前に掃除をしましょう。
掃除の方法は、こちらの記事でくわしく解説しています↓
>>>PCを掃除する頻度はどれくらい?くわしい手順や用意するモノを解説
2、ケースの拡張スロットカバーを外す
無事PCの中身とご対面できたら、グラボをつけるためにケースの拡張スロットカバーを外します。
拡張スロットカバーって何?
PCの背面にある細長い板です↓
中央付近にある縦長の物体が拡張スロットカバー。普段は、使われていない拡張スロットからホコリが入るのを食い止めている部品です。
グラボを取り付けると、この部分(拡張スロット)から映像出力端子を出すことになるので、カバーは不要に。
なので、グラボに必要なスロットのぶんだけカバーを外します。
普通はカバーの上側がネジ止めされていますが、私が使っているような安物ケースの場合は力任せに切り取る方式ですね(笑)
GTX 1650をふくめ、たいていのグラボは2スロット分のスペースが必要なので拡張スロットカバーを2つ外します。
1スロットや3スロット使うグラボはどんなやつなの?
大まかに言えば
1スロット:性能が極端に低い
3スロット:性能が極端に高い
という感じです
3、グラボを搭載してネジ止め
いよいよグラボを搭載していきましょう。
差し込む場所は「PCIe x16」といういちばん長い拡張スロット。
さっそくグラボをスロットに入れよう!
Oh, Noooooooo!!!
グラボを差し込む前に、PCIe x16スロットのツメを外側に倒しておきましょう。
赤枠の中のでっぱりが「ツメ」です。
このように、外側に向かって押すと倒れてくれますね。
このツメを倒すのは忘れがちなんですが、うっかり立てたままグラボを取り付けるとツメが折れてしまうのでめちゃくちゃ重要ですよ。
ツメが倒れているか確認したら、グラボを慎重に箱から取り出してPCIe x16端子に差し込みます。
奥までしっかり差し込めば、先ほど倒したツメが戻ってロックされる仕組みになっています。
※古いマザーボードだとロック方式がスライドタイプのことも。その場合は自分でロックする必要があります。
差し込めたら、拡張スロットにネジで固定しましょう。赤枠の部分がネジ止めする部分。
ネジが付いてないんだけど~?
拡張スロットカバーにネジが付いていない場合は、別に買いましょう
普通は拡張スロットカバーがネジで固定されているのでグラボを固定するときもそのネジを使えますが、安いケースの場合はネジがない場合があります。
4、補助電源をとりつける
よし、フタをしめてスイッチオン!
……あれ?動かないぞ??
補助電源をつなぎ忘れてますよ~
グラボは消費電力が大きいので、PCIe x16スロットから供給される電気だけでは動かないものが多いんです。
そこで登場するのが補助電源。
ケースのすみっこにある四角い箱のようなものを探してみてください。それが電源ユニットです。
グラボの補助電源は、電源ユニットから出ている6つ端子がついたコネクタですね。
これを、グラボの側面にある端子にしっかり差し込みます。
拡大版。
(ちなみに私も補助電源をつけ忘れていました……)
5、フタをしめてケーブルを接続
ようやくグラボの取り付けが終わりました。
さっきとは逆の手順でケースのフタをしめてネジで固定し、マウスやキーボードの線を接続します。
ここで気をつけてほしいのが、
モニターの線をグラフィックボードの端子につなぐ
ということ。
グラボを取り付ける前まではマザーボードの映像出力端子(バッテンの部分)にモニタのケーブルを接続していたと思いますが、赤枠の部分にモニタのケーブルをつながないとグラボの能力が発揮されません。
「グラボを増設したのに何も変わらない……」という場合は、モニタをつないでいる場所があっているか確認してみるといいですね。
6、ドライバをインストールする
それでは、パソコンの電源を入れてみてください。
・
・
・
ん??
なんだか画面がおかしいですよね。
解像度が低いというか、画面が引き伸ばされているというか……・
もしかして失敗した??
これで~いいのだぁ~
…………。
この時点ではまだグラフィックボードのドライバがインストールされていないので、画面が変になっているだけです。
これからドライバをインストールすると正常になりますよ!
ではインストールしていきましょう。
※NVIDIAの場合で解説します。AMD製のグラボでも基本は同じ。
- 1、公式サイトからインストーラーをダウンロード
NVIDIAの場合→ https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp
- 製品タイプ:GeForce、TITANなど
- 製品シリーズ:型番の最初の2ケタ(ノート用は「Notebook」)
- 製品ファミリー:フルの型番
- OS:使っているOSを選択
- タイプ:Game Readyで問題なし
- 言語:Japanese
AMDの場合→ https://www.amd.com/ja/support
- 2、インストーラーを起動
ダウンロードしたファイルを右クリックして「管理者として実行」します。
- 3、インストール先を指定して少し待つ
インストール先を聞かれるので、初期設定のまま「OK」をクリックして少し待ちます。
- 4、利用契約に同意する
同意しないと始まらないので、「同意して続行」をクリック。
上のチェックはどちらでも良いですね。
- 5、インストールオプション
これもどちらでも良いですが、とりあえず「カスタム」を選びます。
- 6、インストールオプション
いろいろありますが、必須なのは
- グラフィックスドライバー
- HDオーディオドライバー
- PhysXシステム(NVIDIA独自機能)
の3つですね。
「3D~」はVRを使う場合だけ。
私はとりあえず全部インストールしました(笑)
- 7、インストール完了まで待つ
あとはインストール完了まで待つだけです。
インストール中は画面が消えたりすることがありますが、それが普通なのでご安心を。
- 8、再起動する
インストールが終了すると、再起動するか聞かれるので「今すぐ再起動」を選択します。
7、動作を確認
無事に再起動したら、ちゃんとグラフィックボードが動作しているか確認してみましょう。
タスクバーを右クリックして、「タスクマネージャー」をクリック。
「パフォーマンス」タブに新しいGPUが増えているはずです。
私の場合は「GTX 1650」と出ています。
ゲームを起動してみると、内蔵グラフィックなんて比べ物にならないくらいのスムーズな操作感。
建物や地面などのリアルさも桁違いです。
グラボ買ってよかった~!
グラボの取り付けQ&A
グラボの取り付けに関するQ&Aです。
補助電源はなぜ必要?
ほとんどのグラボに補助電源が必要な理由は、グラボがめちゃくちゃ電気を使うからです。パーツごとの消費電力をグラフにしてみるとわかりやすいですね。
グラフを見てみると最新世代でいちばん性能が低い「RTX3060」でさえ、メモリやSSDと比べてケタ違いに消費電力が高いです。グラボはマザーボードからの電力だけでは全然足りないので、電源ユニットから直接電源を取る必要があるわけ。
ゲーミングPCじゃなくても取り付けれる?
オフィスで使うようなPCにグラボを付けるとゲーミングPCになるのか?と聞かれると、
「付けられることもあるし、無理なこともある」
と答えになっていない答えを返すしかなくなります(笑)
いちおう
- 電源容量が足りている
- 補助電源ケーブルがある
- 取り付けスペースがある
などの基準をクリアしているなら取り付けられますが、オフィス用PCは電源ユニットの容量が小さいのであまり高性能なグラボは搭載できないかと。
さらに小型ケースだと排熱がしづらいこともあって、安定動作は期待できません。
電源ユニットを交換するくらいなら、BTO PCを買うか自作PCを組むほうが良さそうですね。
グラボ増設はいいぞ~:まとめ
今回は、グラフィックボードの付け方をわかりやすく解説しました。
手順を見直してみるとややこしそうですが、実際の作業は1~2時間でできてしまいます。
グラボを増設するだけでゲームの満足度が格段に上がるので、迷っている方もぜひやってみてくださいね!
COMMENT
現在使用中のPには古いクアドラ(補助電源なし)が刺さっていまして、さらに性能の良いものに交換しようと思っています。
補助電源を一つ確保しなきゃなのですが、どのようにすればよいでしょうか? どこかのコードを分岐させる?グラボから供給させる?いずれにしても対処方法がわかりません。
また、グラボ2枚刺しなる単語をとあるオクで見かけたのですがこれは有効なのでしょうか?
教えていただけたらば幸いです。
補助電源は電源ユニット(PCの後ろの上か下についている)から取りますが、電源容量が少ない場合はついていないことがあります。ついていない場合はグラボの電力を確保するのが厳しいと思うので、電源ユニットを交換するかPCを買い替えることになりますね。ただ最新のものでも補助電源がいらないグラボ(RX6400)もあるので、そちらも検討してみると良いかもしれません。RX6400なら載せ替えるだけで使えるので。
グラボの2枚刺しはマザーボードが対応していないとできませんし、同じグレードのグラボを2つ用意する必要があるので、あまり実用的ではありません。
わて、小学生でもやっとったで
Σ(゚Д゚)
っていうか、ゲーム War Thunder やんけ!!
最近、わてハマってんねん
そうなんですか!私は独英瑞ツリーをよくやってます
きっしょ死ねよガイジ
ケースってSAMAの黒鉄です?見覚えしかないですw(今のメインPCで使ってます)
そうです!初めて買ったケースで、去年まで使ってました。