こんな悩みを解決します↓
- どんなモニターがいいのかイマイチわからない
- ゲームをするならゲーミングモニタを選んだほうがいいの?
- リフレッシュレートって何?
自作PCというとPC本体が思いうかびますが、モニターも重要です。
でもモニターって高価いし……
家にあるので十分じゃないの?
PCで何をするにしてもモニターを見ることになるので、モニターの良し悪しで使い心地にかなり差が出るんです。
せっかくお金をかけて自作PCを組んだのに、家にあった古いモニターを使ったせいで満足度が下がってしまうともったいないですよね。
そこでこの記事では、自作PCの満足度を決めるモニターの選び方をわかりやすく解説します。
ゲーミングモニターと普通のモニターの違い
ゲーミングモニターと普通のモニターの違いは、だいたいこの3つですね。
※もちろん同じサイズでもゲーミングモニターのほうが高価なので、価格も違いますが(笑)
ざっくり説明すると、ゲーミングモニターのほうが映像がなめらかでラグ(遅れ)が少なく、ゲーマーに役に立つ機能がついている、って感じ。
くわしくは次のモニター選びのポイントで解説しています。
ゲームするならゲーミングモニターを買ったほうが良いの?
そうでもないです
基本的にゲーミングモニターは「あったら良い」レベルのもので、絶対に必要かというとそうでもないんです。
予算に余裕がない場合は、最初は普通のモニターを買っておいて資金をためてからゲーミングモニターを買う……という選択肢も。
ただゲーミングモニターを使っている方がかなり有利になるゲームもあるので、プレイしたいゲームジャンルによって買うべきか決めるといいですね。
たとえばFPS/TPSなどの動きが速いゲームなら、ゲーミングモニターがあるかないかで快適さや勝率がめちゃくちゃ変わります。
反対にMMORPGなどの場合はそこまで勝率が変わることはないので、ゲーミングモニターを買うより同じ金額でサイズが大きめな普通のモニターを選ぶほうがいいですね。
モニター選びで大切な7つのポイント
モニター選びのポイントは、この7つです。
それぞれ詳しく解説しますね。
画面サイズ
まずは画面のサイズです。PC用モニターの場合も、テレビと同じで〇〇インチと表します。
どこの長さを表してるの?
モニターの対角線です
たとえば「23.8インチ」と書かれているモニターなら、こんな感じになります。
でも縦と横の長さがわからないと大きさをイメージしにくいですよね。そんなときは、インチ数から縦と横の長さを計算できるツールを使うのがオススメ。
23.8インチのモニターだと、幅が527mm、高さが296mmですね。
いま(2021年)主流なモニターのサイズは、
- 24インチ前後
- 27インチ前後
の2つです。
27インチのほうが作業領域が広いですが値段も高いので、費用を抑えたいなら24インチ前後のものを選ぶといいですね。
30インチ以上の大画面モニターは目との距離をかなり離さないと全体が見えないので、あまり実用的ではありません。4Kの動画編集など、特殊な使いみちはありますが……
リフレッシュレート
リフレッシュレートというのは、モニターが1秒間に表示できる絵の枚数です。
モニターの映像は人間の目には動いているように見えますが、実はパラパラ漫画のように場面ごとの絵をすばやく切り替えているんです。
なので、1秒間に表示する絵の枚数が多いほどなめらかに見えるというわけ。この動画を見てみるとリフレッシュレートの違いがわかりやすいですよ。
普通のモニターは60Hz(ヘルツ)なので1秒間に60枚しか表示できませんが、ゲーミングモニターは144Hzや240Hzなどのものが多いですね。
フレームレートとは何がちがうの?
フレームレートはグラボが1秒間に作る絵の枚数です
なのでいくらリフレッシュレートが高いモニターを使っていても、グラボの性能が悪いとなめらかになりません。なめらかな映像を楽しむためには、モニターとグラボのバランスが大切です。
リフレッシュレートが高いと何が良いの?
モニターのリフレッシュレートが高いと、FPS/TPSなどの動きが大きいゲームで有利になります。絵が表示される間隔が短いので、飛び出してくる敵にすぐ気づけるんですね。
この動画を見るとわかりますが、明らかに240Hzのほうが早く射撃に移れています。
ただ動きの少ないゲームではあまり意味がないので、プレイしたいゲームのジャンルによって理想のリフレッシュレートが変わります。
FPS/TPSをしたいなら144Hz以上のモニター、MMORPGなどなら60Hzのモニターという感じですね。
入力端子
いま使われている映像入力端子の種類はこんな感じです。
入力端子は基本HDMIを使えばOKです。
今どきのグラボはかならずHDMIポートがありますし、モニターもHDMI接続がないものを探すほうが大変です。
よほどの理由があればHDMI以外の端子を使えばいいですが、普通はモニターとグラボがHDMIに対応しているかチェックするだけで良いですよ。
液晶パネルの駆動方式
ひとくちにモニターと言っても、いろいろな液晶画面の種類があるんです。
液晶パネルの駆動方式は、主にこの3つですね。
ゲームならTNパネル一択(資金に余裕があるならIPS)です。
TNパネル
ゲーミングモニターでいちばん多いのはTNパネルです。
製造技術が確立されているので、高リフレッシュレートを低価格で実現できるのがメリットです。さらに応答速度も速く、まさにゲームにピッタリです。
なので2~4万円台のゲーミングモニターはだいたいTNパネルですね。
TNパネルのデメリットは、視野角がせまいこと。ナナメから見ると、映像が黒っぽくなったり白くとん見えたりします。
でもゲーム用途なら正面からしか見ないので、とくに問題はありません。
IPSパネル
IPSパネルは一般用途向けのモニターでよく使われていて、視野角が広いのでナナメから見てもきれいなのが特徴。
ただ価格が高いので、IPSパネルを搭載したゲーミングモニターは高級品です。ほかにも応答速度が遅めなどのデメリットがあります。
VAパネル
VAパネルは遮光性が高いので、引き締まった黒色を表現できるのがメリット。映画鑑賞などに向いていますね。
色の再現度はIPSパネルのほうが高いのが欠点です。
解像度
解像度は画面のきめ細かさで、「1920×1080」などと表すことが多いですね。この1920×1080というのは、モニターのドットが横方向に1920個、縦方向に1080個並んでいる、ということです。
ドット?
モニターで映像を表示するための点です
このドットが数え切れないくらい集まって、画像や文字を表示しているんです。で、モニターはドットが多いほどきめ細かい画面になります。
PC用モニターの主な解像度は、
- Full HD(1920×1080)
- WQHD(2560×1440)
- 4K(3840×2160)
の3つ。
いちばん普及しているのはFull HDです。ゲーミングモニターも低~中価格のものはだいたいFull HDです。
お察しのとおり解像度が高くなればそのぶん価格が上がるので、財布と相談して決めるといいですね。ちなみに同じグラボを使っても、解像度が高いモニターのほうがフレームレートが出にくいです。
なので解像度が高くなると高性能なグラボが必要になって、さらに財布を痛めつけることになります……
角度・高さ調節機能
忘れがちなんですが、モニター選びでは角度や高さを調節できる「エルゴノミクス」機能も見ておきましょう。
角度は20年前のモニターでも調整できる(CRTモニタは無理)ので見なくてもいいですが、安いモニターだと高さ調節機能がないことも。
長時間ゲームや作業をする場合、モニターの位置が悪いとかなり疲れやすくなるので、高さを調節できるものを選ぶのがオススメです。
……まあモニターの台座の下に本を置いたりすれば、高さ調節機能がないモニターでも高さ調節できますけど。
メーカーの独自機能
モニターを作っているメーカーはたくさんあって、ほとんどのメーカーが独自の機能を搭載しています。
たとえば台湾のモニターメーカーBenQ(ベンキュー)の「Black eQualizer」は、ゲーム画面の暗い部分を明るくしてくれる機能。
ほかにも色を鮮やかにする機能などがあるので、モニター選びで迷ったときには独自機能を比較してみるといいですね。
モニターの選び方まとめ
価格だけで選ぶと後悔するので、ぜひこの7つのポイントをよくチェックしてみてください。モニターはなかなか買い換えることがないので、じっくり自分にあったものを探すと満足度がUPしますよ。
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