自作PCの電源を入れたら一瞬ついて消えるときの7つの対処法

自作PCが一瞬ついて消えるときの対処法

こんな疑問を解決します↓

  • どのパーツが悪いのかまったくわからない……
  • UEFI(Bios)画面まで行かなくて困っている……
  • いちばんよくある原因を教えてほしい!

自作PCを組み立てていざ電源を入れたとき、ちゃんと起動しないとめちゃくちゃ焦りますよね。とくに一瞬だけ起動する場合は、どこがおかしいのか全然わからない方も多いと思います。

自分なりに怪しいと思ったパーツを交換しても、実は別のパーツが悪かったり、ただの組み立てミスだったり……とさらに泥沼にハマることも珍しくありません。

そこでこの記事では、自作PCを2台組んだことがある筆者が、自作PCの電源を入れたら一瞬ついてから消えてしまうときの対処法をわかりやすく解説します。

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まず最小構成でテストしてみよう

自作PCのトラブル解決で定番の方法が、「最小構成」です。

最小構成というのは、最低限PCが起動する(UEFIまで行ける)パーツだけで組むこと

イメージとしてはこんな感じですね。

最小構成

パーツはこの7つです。内蔵グラフィックがある(Intelの「F」付きでないCPUとRyzenのAPU)場合は、グラボも外したほうがいいですね。

  • CPU
  • CPUクーラー
  • マザーボード
  • メモリ
  • グラフィックボード
  • 電源ユニット
  • モニタ

メリットは、トラブルの原因になっているパーツを特定しやすいことですね。

最小構成で起動するのにSSDやWifiカードを付けたときに起動しないなら、最小構成で使わなかったパーツが悪いです。最小構成で起動しないなら、上の6パーツの中に犯人がいるとわかりますね。

なのでトラブルが起こったら、まずは最小構成で起動させてみましょう。

自作PCが一瞬ついて消えるときの7つの対処法

最小構成で起動してみても一瞬ついて消えるだけなら、最小構成で使っているパーツのどれかに異常があります。

このとき何が起こっているかというと、

電源ボタンを押す→電源が投入される→異常を検知する→自動で電源が切れる

という感じですね。

異常があるパーツを特定する手順は、こんな感じです。

異常があるパーツを特定する手順

  1. CPUクーラーの電源ケーブルを確認
  2. メモリを1枚にして起動
  3. メモリを挿すスロットを変えてみる
  4. グラボを外して起動するかチェック
  5. 別の電源スイッチを使ってみる
  6. スペーサーを付けたかチェック
  7. 電源ユニットは正常か

可能性が高い順番に並べているので、ぜひ上から試していってください!

それぞれ詳しく解説しますね。

CPUクーラーの電源ケーブルを確認

意外と見落としがちなのが、CPUクーラーの電源です。

CPUファンの電源ケーブル

CPUクーラーの電源がつながっていないとCPUが冷やせないので、全部のパーツが正常でも電源が落ちてしまいます

まずはCPUクーラーのファンが回っているか確認してみてください。

メモリを1枚にして起動

まず最初に疑うべきパーツはメモリです。

ほとんどの方はメモリを2枚以上つけていると思うので、1枚ずつにして起動してみてください。1枚めを試して起動しないなら2枚め……というように試していきます。

注意したいのは、すべて1つのスロットで試すことです。違うスロットで試してしまうとスロット自体が故障している場合と見分けがつかないので。

起動しないメモリと起動するメモリがあれば、トラブルの原因はメモリです。新品で購入したなら保証があるので、販売店やメーカーに連絡して交換してもらいましょう。

1枚ずつ試してもすべてのメモリで起動しない場合は、メモリ以外の部分に原因があるので次の手順へどうぞ。

メモリを挿すスロットを変えてみる

次は、メモリを挿すスロットを変えてみましょう。

メモリスロット

スロットが4つあるなら、1つのメモリをスロット1に挿して起動してみます。ダメならスロット2……と試していきます。

スロット1では起動するのにスロット2では起動しないなど異常なスロットがあるなら、高確率でマザーボードの初期不良ですね。販売店やメーカーに交換してもらいましょう。

どのスロットを試してもダメなら、他の部分に原因があることが多いので次の手順をどうぞ。

サナ
サナ

スロットが4つとも故障ってことはないの?

がーと
がーと

確率は低いですね……

グラボを外して起動するかチェック

ここまででメモリ関係のチェックが終わったので、次にグラボを見ていきます。

とはいっても手順はカンタンで、ただグラボを外して起動させてみるだけです。

サナ
サナ

グラボを外すと画面が映らないよ?

がーと
がーと

起動は確認できるのでヨシ!

内蔵グラフィックがないCPU(Intelの「F」つきCPUやRyzenのほとんど)は、グラボを外すと画面が映りません。

でもCPUクーラーが回っているかどうかで起動を確認できるので、グラボを外してもOKなんです。

グラボを外して起動させたとき、CPUクーラーのファンがずっと回っている(=起動している)ならグラボに問題があります。新品なら初期不良で交換してくれるので、メーカーに連絡するといいですね。

グラボを外して起動させてもすぐファンが止まってしまう場合は、グラボ以外の部分が悪いので次の手順へどうぞ。

別の電源スイッチを使ってみる

確率は低いですが、電源スイッチに不具合があって起動してもすぐ電源が落ちてしまうこともあります。古いケースを使いまわしている場合や安物のケースを使っている場合は、念のためチェックしておきましょう。

やり方はカンタンで、スイッチケーブルを使って電源を入れるだけ。

ドライバーでピン同士をショートさせる方法もありますが、失敗するとリスクが高いのでこちらがオススメです。

これで電源が入ったら、ケースの電源スイッチが故障しています。

スペーサーを付けたかチェック

スペーサーというのは、マザーボードがケースに直接当たらないようにするためのネジです。

スペーサー

最近のケースはもともとスペーサーが付いていますが、ATXとMicro ATXで必要なスペーサーの数がちがいます

最初はATXの配置になっていることが多いので、Micro ATXのマザーボードを使う場合はスペーサーもMicro ATXの配置にしたかチェックしておきましょう。

スペーサーをきちんとセットしていないと、マザーボードの裏面が直接ケースに当たってしまって不具合のもとになります。スペーサーの配置方法はケースの説明書に書いてありますよ。

電源ユニットは正常か

ここまでの確認をしてもなおらないなら、電源ユニットが故障している可能性があります。

ショップに持ち込むなどして電源ユニットの動作確認をしてもらいましょう。

もしショップが近くにないときは、電源ユニット単体でも動作確認ができますよ。こちらの記事がわかりやすいのでオススメです。

>>>電源ユニット単体で動作確認できる?

それでもダメならマザーかCPUの故障かも

電源ユニットも正常となると、可能性はめちゃくちゃ低いですがマザーボードかCPUが故障しているかもしれません。

両方ともパーツをたくさん持っていないと動作確認がむずかしいので、PCショップに持ち込むか予備パーツを持っている知り合いにお願いするしかないですね。

無駄にする覚悟でもう一枚マザーを買うというなら私は止めませんが(笑)

自作PCが一瞬ついて消えるときの対処法まとめ

今回は、自作PCが一瞬ついて消えるときの対処法を解説しました。

異常があるパーツを特定する手順

  1. CPUクーラーの電源ケーブルを確認
  2. メモリを1枚にして起動
  3. メモリを挿すスロットを変えてみる
  4. グラボを外して起動するかチェック
  5. 別の電源スイッチを使ってみる
  6. スペーサーを付けたかチェック
  7. 電源ユニットは正常か

自作PCのトラブルは解決するのがめちゃくちゃ難しいので、あせらず落ち着いてチェックするといいですね。

ちなみに、どうしても原因がわからないときは、いったん組み立てたパーツをバラバラにして組み立て直すのもアリです。

トラブルの原因がコネクタの接触不良などの場合、組み立てなおすとあっさり起動することがあるので……

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