Windows11はインストールするための条件が厳しいので、使ってみたいと思ってもPCが古すぎるとハードウェアチェックで引っかかってしまいがちです。
私もサブで使っている2012年製の富士通のノートPCをWindows11にしたかったんですが、どう見ても古すぎるので諦めていました。
調べてみても「レジストリを編集して……」などという始末。レジストリとか怖いし面倒なんだよ!
……と思っていましたが、インストールメディアからたった1つのファイルの内容を削除するだけでTPRM2.0などのハードウェアチェックを回避できるんです。
この記事では、Windows11を古いPCにインストールする方法と注意点を紹介します。
無理やりインストールするときの注意点
この記事で紹介するのはWindows11のハードウェアチェックを回避して無理やりインストールする方法なので、何が起きても自己責任です。
たとえば、
- インストールはできたけど突然使えなくなる
- Windows Updateが受けれなくなる
- ブルースクリーンが出る
などの不具合が出るかもしれません。
Microsoftも「インストールするのは勝手やけど、どうなっても知らんし保証もせーへんで」と言っていますね。
Windows 11 のインストールを続行すると、PC はサポートされなくなり、更新プログラムを受け取る資格がなくなります。
最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする
なのでWindows11を無理やりインストールする場合は
- サブPCでやってみる
- もし不具合があったらWindows10に戻せるようにしておく
などの対策をしてからトライするのが無難です。
古いPCにWindows11をインストールする手順
古いPCにWindows11をインストールする手順はこんな感じです。
それぞれ詳しく解説していきます。
1、インストールメディアを作成
まずはWindows11をインストールするための「インストールメディア」を作成します。……といってもUSBメモリを用意してメディア作成ツールをポチポチするだけですが。
私はTranscend製の16GBモデルを使いました。1000円以下なのに性能も十分なのでおすすめです。
インストールアシスタントは使えないの?
たしかに「現在ご利用のデバイスに Windows 11 をインストールする最適なオプション」と書いてあるのでインストールアシスタントを選びたくなりますよね。
でもインストールアシスタントを使うとハードウェアチェックを回避できないので、今回はインストールメディアを使います。
インストールメディアの作成方法はこちらの記事で解説していますよ!
>>>Windows11のインストールメディア(USBメモリ)を作成する手順
2、TPM2.0のチェックを回避
TPM2.0ってなんだ?
TPMは「Trusted Platform Module」の略で、セキュリティー関連の機能が集まっている部分です。具体的にはデータを暗号化するときに必要な「カギ」を作ったり保管したり……という役目があります。
Intelだと第4世代以前のCPUにはTPM2.0が付いていないので、普通にWindows11をインストールしようとするとエラーが出るハメに。
そこで「appraiserres.dll」ファイルを削除して、ハードウェアチェックを回避します。
まず手順1で作成したインストールメディアの中にある、「sources」フォルダを開きます。
「appraiserres.dll」ファイルを探して、デスクトップなどの他の場所に移動しますメモ帳アプリで開き、内容をすべて削除してから上書き保存します。
これでハードウェアチェックを回避するための準備ができました。
3、Windows11をインストール
いよいよWindows11をインストールしていきます。
まずインストールしたいPCにインストールメディアを接続し、中の「setup.exe」を起動します。
「Windows11のインストール」という画面が出てきたら、下の「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」をクリックしてください。
選択肢が出てくるので、「今は実行しない」を選びます。
選べたら「次へ」を押して進みます。
更新プログラムをダウンロードする設定のままだとハードウェアチェックのファイルが復活してしまうかもしれないので、忘れずにやっておきましょう。
マイクロソフトソフトウェアライセンス条項が表示されるので、目を通して「同意する」をクリック。
インストールの準備ができました。引き継ぐ項目がこのままで良ければ「インストール」で開始します。
「引き継ぐものを変更」を押すと残す項目を選べます。普通は個人用ファイルとアプリを引き継ぐ設定で問題ないですね。
インストール開始。私のPCでは30分ほどかかりました。
無事インストールできました!
Windows Updateも問題なくできたので、いまのところはバリバリ使えそうですね。
Win11非対応のPCをアップグレードする方法まとめ
今回はWindows11を古いPCにインストールする方法を解説しました。
私もWindows11が発表されたとき、「メインPCはWindows10にしておきたいからサブPCに入れられないかな……」と思っていました。
でもWindows11の条件が思ったより厳しくていったん挫折。
そんなとき、自作☆改造☆修理の館のoink!さんの記事「【win10→】初代Corei3にもインストールできました【→win11】」で簡単にハードウェアチェックを無効化する方法を知りました。oink!さん感謝です。
じゃあこの記事はいらないのでは?
私も最初はそう思ったんですが、実際にやってみると気をつけないといけないところが出てきたので備忘録も兼ねて記事にしました。
でも、「既に他人が書いているから」はあなたが書かない理由になりません。
クロネのブログ講座
COMMENT
突然すみません「appraiserres.dll」を移動か削除とありますが
最近変わったのか、警告文出てそれだとできませんでした。
ファイルはそのままの場所で、メモ帳で中身開いて
全部けしたまっさらな状態で上書きする必要があるようです。
リンク張れなくてすみません、内容更新お願いします。
情報ありがとうございます。さすがに対策されてしまったのですね……。とりあえず注意書きを追加して、後日検証します。
「appraiserres.dll」と言う名前だけの空のファイルを作って、
置き換えればいいですよ。
コメント失礼します
私の場合だとセットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更を変更しなくてもいけました。
まぁこれは別に参考にしなくてもいいです
Win11化の検証用にと3千円で買ったOSなしのPC(pentium b970)にWin7のインストールからスタート、Win10化までは、難なく完了、しかしWin11化で、TPM2.0で引っかかり、本記事参考に、無事Win11化に成功しました。本当に貴重な情報を頂き感謝致します。
Win11はメニューが真ん中に出るのが気持ち悪い。
役に立って良かったです!私もメニューの位置が気持ち悪いと思ったので設定で左端に変えました。
4か月前にこのサイトで知りえた情報で4台のPCを実施して何事もなく順調です。
どうも有難うございます。
毎月の定例アップデートも実施できて順調なのですが、10月末に更新された
23H2は今だ降りてきません。もう少し待ったほうが良いのでしょうか?
最終的には手動でアップデートするしかないのでしょうか?
お役に立ててよかったです。Microsoftはどんどん古いPCを締め出したいらしく、調べてみた感じWindows11要件を満たしていないPCだと23H2のアップデートはできないようです(参考)
どうしても最新にしたい場合は23H2のインストールメディアを作ってインストールし直すしかないみたいですね……
早速の返答有難うございました。
やっぱりそうなんですね・・・
このサイトのやり方で23H2のインストールUSBメモリーをダウンロードして
インストールやってみます。
この方法で更新しようとしたらWindows11のインストールメディア作成ツールの段階で
TPM2.0、CPUチェックに引っ掛かりました。
マジですか……!流石に対策されちゃったんですかね。