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1万円以下のワイヤレスイヤホンAir3 Deluxe HSとCapsule3 Proを比較

通勤などで日常的にイヤホンを使うなら、ワイヤレスイヤホンが欲しくなります。でも、いざ選ぶとなると似たような製品が多いので困惑してしまいますよね。

この記事で紹介する「Air3 Deluxe HS」と「Capsule3 Pro」はどちらも手頃な価格ですが、一通りの機能は揃っているので初めてのワイヤレスイヤホンにもぴったりですよ。

実際に2つとも使ってみた結果、シンプルに高い音質を求めるなら「Air3 Deluxe HS」、ノイズキャンセリング(ノイキャン)や外音取り込みが必要なら「Capsule3 Pro」という結論に至りました。

この記事ではそれぞれの使用感はもちろん、機能面や操作性も紹介するので、どちらを買おうか迷っている方はぜひ最後までご覧ください。

※SOUNDPEATS様より製品を提供していただきました

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Air3 Deluxe HSとCapsule3 Proのスペック比較

Air3 Deluxe HSとCapsule3 Proのスペックをまとめました。

製品名Air3 Deluxe HS
Air3 Deluxe HS
Capsule3 Pro
Capsule3 Pro
タイプインナーイヤー型カナル型
防水規格IPX4IPX4
接続方式Bluetooth5.2Bluetooth5.2
コーデックAAC/SBC/LDACAAC/SBC/LDAC
重量約4g約5g
バッテリー(本体/ケース併用)約5時間/20時間約8時間/約52時間
ドライバー14.2mm12mm
充電方式USB Type CUSB Type C
ノイズキャンセリング(ANC)×
外音取り込み×
マルチポイント接続××
マイク
ワイヤレス充電××
参考価格7180円8480円

Air3 Deluxe HSとCapsule3 Proの決定的な違いは装着タイプですね。Air3 Deluxe HSは耳に引っかけるようにつけるインナーイヤー型で、Capsule3 Proは耳栓のように耳に入れるカナル型です。

Capsule3 Proはノイズキャンセリング(ANC)や外音取り込みといった機能が充実していますが、少し高めの値段設定になっています。

防水はどちらもIPX4(あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない)に合格済み。突然の小雨でも慌てずに済みそうです。

充電方式はUSB Type Cなので、余分なケーブルが増えません。

コーデックは両方とも標準的なSBC、iPhoneで使われるAAC、ハイレゾ相当の高音質再生が可能なLDACが使えます。せっかくLDACに対応しているので、性能をフルに発揮できるAndroid8.0以降のスマホで使いたいですね。

サナ
サナ

結局どっちがいいの?

どちらも長所短所があるので、使うシーンや装着タイプの好みで選ぶのがベストです。

  • 長時間使うことが多い → Air3 Deluxe HS
  • ノイズキャンセリングや外音取り込みを使いたい → Capsule3 Pro

という感じですね。

Air3 Deluxe HS:長時間つけてても快適

まずはAir3 Deluxe HSを詳しくみていきましょう。

外観とペアリング方法をチェック

外箱には本体の画像がドドーンと配置されています。

裏側を見てみるとイケてるお兄さんがいます。

付属品は以下の4つです。

  • 説明書
  • 専用アプリの紹介
  • USB Type C ケーブル
  • ケースに入ったイヤホン本体

説明書は日本語対応なので迷わず使い始められそうですね。少々日本語がおかしいかったりしますが、なんとなく理解できるので今後に期待です。

ケースは手にすっぽりおさまるくらいで、持ち運ぶときにじゃまにならないサイズです。

これがイヤホン本体です。AirPodsに似た形状で、下には金属の充電端子らしきものがついています。

装着したときに見える外側には金色でSoundPeatsのロゴが入っています。イヤホンの操作はすべてこの金色の部分をタッチして行います。

サナ
サナ

ペアリングはどうやってするの?

まずは画像のようにケースを開けた状態で中央のボタンを長押しします。

するとペアリングモードに入るので、スマホの設定→Bluetooth画面で「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」をタップして「ペアリング」を押せば完了です。

機能面:ゲームモードが優秀

Air3 Deluxe HSはインナーイヤー型ということもあり、ノイズキャンセリング系の機能は非搭載です。でも特徴的な機能がない……わけではありません。「ゲームモード」という音の遅延を少なくする機能があります。

私は基本こういう機能は眉唾ものだと思っていて、このゲームモードも

がーと
がーと

どうせ焼け石に水だろうなw

とかなりバカにしていました。試すまでは。

最近よくやっている原神を起動して、まずはノーマルモードで操作してみました。

夜蘭のダメージが低いのは育成途中なので許してください

……効果音がワンテンポどころかツーテンポくらい遅れて聞こえます。これは厳しいな、と思いつつゲームモードを有効に。

すると操作と効果音がほとんど違和感ないくらいにシンクロし始めました。注意して聞くとちょっと遅れてるかな?と感じますが、原神のようなアクションゲームも問題なくプレイできる程度です。

音ゲーはシビアなタイミング合わせが必要なので難しいですが、設定でタップのタイミングを調整できれば問題なさそうですね。

正直ゲームモードにするだけでこんなに遅延がマシになるとは思ってなかったので、めちゃくちゃ驚かされました。

つけ心地:インナーイヤー型なので快適

Air3 Deluxe HSはインナーイヤー型のイヤホンなので、耳につけたときの圧迫感がほとんどないです。ワイヤレスイヤホンの主流は耳栓のようなカナル型ですが、長時間つけたときの快適さを求めるならやはりインナーイヤー型一択ですね。

サナ
サナ

インナーイヤー型のデメリットはないの?

インナーイヤー型のデメリットは主にこの3つです。

  • 完全に耳が塞がらないので外音が聞こえやすい
  • 音漏れしやすい
  • (一般的に)外れやすい

快適な反面、電車などのまわりが騒がしい場面では使いにくいですね。実際に電車に持ち込んで使ってみたところ、音楽のジャマになるレベルで電車の音が聞こえました。

一般的にはインナーイヤー型のイヤホンは外れやすいと言われていますが、Air3 Deluxe HSは耳にしっかりフィットするので全然外れません。私も外れそうだな……と思ったのでジャンプしたり首を振ったりしてみましたが、大丈夫でした。

つけ心地が最高なので、室内や散歩中など静かな環境で使うことが多い方におすすめです。

音質:クリアでバランスが良い

続いては音質です。

測定機器を持っていないので主観での評価ですが、かなりクリアな音です。しっかり楽器も聴きわけられますし、低音から高音までバランスよく鳴っている感じです。

操作性:慣れないとイライラ

Air3 Deluxe HSは、左右の側面をタップして操作します。タップのパターンとできることを下の表にまとめました。

操作アクション
右を1回タップ音量アップ
左を1回タップ音量ダウン
2回タップ曲の一時停止/再生
右3回タップ音声アシスタント
左3回タップゲームモードON/OFF
右長押し曲送り
左長押し曲戻し

できることが多いのはいいんですが、タップしてもセンサーが反応したりしなかったり……と慣れるまではかなりイライラします。ゲームモードを起動しようと思ったら、なぜか音量が下がったこともありました。

慣れると少しマシになりますが、お世辞にも操作しやすいとはいえないですね。

あとゲームモードにすると「Game mode」とアナウンスが流れるんですが、音量が大きすぎて毎回びっくりしてしまいます。これも調節できればいいんですが……

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Capsule3 Pro:ノイキャンや外音取り込みが魅力

次はノイズキャンセリング付きのCapsule3 Proを詳しくみていきます。

外観をチェック

箱の外観はAir3 Deluxe HSと同じような感じです。

付属品は

  • 説明書
  • 交換用イヤーピース
  • USB Type C ケーブル
  • ケースに入ったイヤホン本体

の4つです。

最初はMサイズのイヤーピースがついていますが、LサイズとSサイズが付属していて耳の大きさに合わないと思ったら交換できます。私はMサイズが大きすぎて耳の違和感が大きかったんですが、Sサイズに交換したところかなり改善しました。

イヤホン本体を取り出すと、電極保護用のシールが貼ってあるので剥がしてからケースに戻します。おそらくこの状態では充電できていないので、しばらくケースに入れておきましょう。

ケースは前のAir3 Deluxe HSよりひと回り大きいです。1回の充電で使える時間が約52時間(Air3 Deluxe HSの2倍以上)なので、少し大きくなるのは仕方ないですね。

ペアリング方法はAir3 Deluxe HSと同じですが、ボタンの位置は底面のUSB端子の横です。かなりわかりにくく、説明書を見てもボタンがどこにあるのか書いていないので探すのに苦労しました。

ペアリングをするのは初回だけとはいえ、もっとわかりやすいところに配置してほしいですね。

機能面:ノイキャンは少し残念な性能

Capsule3 Proのいちばんの特徴は、最大43デシベルのノイズキャンセリング機能(ノイキャン)がついていることです。

ノイキャンをONにすると、たしかに遠くの飛行機の音などの環境音が聞こえなくなります。……が、「サー」というホワイトノイズのような音がずっと聞こえるんです。

曲をかけていれば気にならない程度ですが、耳栓代わりに使うのは無理っぽいですね。静かな部分がある曲だと、かけていても少し気になります。

ノイキャンは少し残念ですが、外音取り込みはかなり優秀です。外音取り込みをONにすると、イヤホンをつけていないと錯覚するほど周りの音がよく聞こえます。

サナ
サナ

ゲームモードはある?

Capsule3 Proにもゲームモードがあり、効果はAir3 Deluxe HSと同じくらいでした。

つけ心地:カナル型ならではの安定感

Capsule3 Proはカナル型イヤホンなので、耳に装着したときに安定感があります。インナーイヤー型だと「取れるんじゃないか……」と不安に感じることがありますが、カナル型はしっかり固定されていて安心できます。

カナル型はイヤーピースを交換できるのも良いところすね。最初ついているMサイズが耳に合わなくても、イヤーピースを交換するだけで耳に合わせられるので違和感なく使えます。

音質:低音がしっかり出る

Capsule3 Proの音は、Air3 Deluxe HSと比較すると低音域が強調されていて迫力があります。その代わりに少しクリアさが失われていて、音の輪郭がわかりにくいですね。

ただ両方基本的に音質が良いので、フラットよりの音が好みなのか低音がバンバン出るほうが好みなのかで印象がちがってくると思います。私はAir3 Deluxe HSのほうがバランスが良くて好きですね。

操作性:慣れるまではいまいち

Capsule3 Proの操作方法一覧を下の表にまとめました。

操作アクション
右を1回タップ音量アップ
左を1回タップ音量ダウン
2回タップ曲の一時停止/再生
右3回タップ音声アシスタント
左3回タップゲームモードON/OFF
右長押し曲送り
左長押しノイキャン/外音取り込み/ノーマルモード 切り替え

操作性はAir3 Deluxe HSと同じで、慣れるまではストレスが溜まります。私はノイキャンのモード切り替えがなかなか成功しませんでした。

シンプルか、高機能か:まとめ

今回はAir3 Deluxe HSとCapsule3 Proを実際に使って比較しました。どちらも操作性がいまいちなど細かい欠点はありますが、8000円前後のイヤホンとしてはかなり完成度が高くて驚きました。

装着タイプで選ぶなら

  • インナーイヤー型が好み → Air3 Deluxe HS
  • カナル型が好み → Capsule3 Pro

ですし、機能で選ぶなら

  • 長時間使うことが多い → Air3 Deluxe HS
  • ノイズキャンセリングや外音取り込みを使いたい → Capsule3 Pro

という感じです。

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