CPUやグラボの選び方や取り付け方を解説している方は多いですが、自作PCに使うねじはあまり触れられることがないですよね。
ねじの知識がないままだと、いざ組み立てるときに「SSDはどのねじを使えば良いんだ……」と途方に暮れることに。
途方に暮れるだけならまだしも、違うねじを無理やりねじ込んでしまうとパーツが使えなくなったりします。私も一度SSDにインチねじを使って、ねじ穴を破壊してしまいました。
そこでこの記事では、自作PCに使われるねじの種類や見分け方、どのパーツに使うのかを解説します。
自作PCに使うねじの種類
自作PCに使うねじの種類は、おもに3つです。
ほかにもサイドパネル用のハンドスクリュー(手回し)ねじやマザーボードを取り付けるためのスペーサーがあります。ただ手回しねじやスペーサーは見た目ですぐわかるので、今回は省きます。
3つを写真で比較するとこんな感じ。
ケースファンを固定するためのテーパーねじは太いので誰でもすぐ見分けられますが、インチねじとミリねじはよく見ないと厳しそうです。
インチねじとミリねじの見分け方
インチねじとミリねじの見分け方は、主に2つあります。
正確に見分けるにはピッチゲージという専用の工具を使う必要がありますが、自作PCに使うねじはサイズが決まっているので目視でも見分けられますよ。
ねじ山の間隔を見る
まずはねじ山の間隔を見る方法です。同じくらいの長さだと、インチねじよりミリねじのほうがねじ山の間隔がせまいです。
PCに使われているインチねじは「No.6-32UNC×6mm」という規格なのに対して、ミリねじは「M3×5mm」規格なので、たしかにミリねじのほうがせまいですすね。
種類 | ねじ山の間隔(ピッチ) |
インチねじ | 0.79mm |
ミリねじ | 0.5mm |
両方のねじが手元にある場合は、ねじ山の間隔を比べてみるのがいちばん確実です。
袋に書いてある記号を見る
ねじが袋に入っている場合は、書いてある記号でネジの種類がわかります。
えむさん……?全然わからん
いきなりこれを見てもわかりませんが、それぞれのねじの規格表からこの型番を探せばOKです。
ミリねじはMのあとに数字がつくので、めんどくさい場合は「M」が付いていたらミリねじ、付いていないならインチねじ、と見分けるといいですね。
パーツごとの使い分け
インチねじとミリねじが見分けられても、どこに使うのかわからないと意味がないですよね。自作PCでは基本的にインチねじを使います。
インチねじを使うパーツ
インチねじを使うパーツはこの4つです。
マザーボードは稀にミリねじを使う場合があるので、取り付けるときは説明書でどちらのねじを使うのか確認しておきましょう。
ミリねじを使うパーツ
ミリねじを使う部分はこの2つです。
最近は光学ドライブをつけない構成が主流なので、ミリねじを使うのはSSDだけだと思って大丈夫でしょう。
おまけ:「ねじ」はひらがな?カタカナ?
この記事で「ねじ」が平仮名なのは変換ミス?違和感しかないんだけど
「ねじ」の表記は、JIS規格によるとひらがなになっています。
参考>>>一般用メートルねじ
ただ40~50年前はカタカナだったみたいなので、「ネジ」のほうが馴染みがある方もいそうですね。
どっちの表記が普及しているのかGoogleトレンドで調べてみると「ネジ」の圧勝でした。
ねじの使い分けまとめ
今回は自作PCに使うねじの種類を解説しました。
ミリねじの穴にインチねじを無理やり取り付けるとねじ穴を破壊してしまうので、SSDや光学ドライブを取り付けるときはねじの種類をよく確認しましょう。
COMMENT