- 本体がやけに熱くなる……
- ファンが滅茶苦茶うるさい……
- 長時間使っていると動作が遅くなる……
ノートPCを数年使っていると、どうしてもこのような不具合がでてきますよね。
長く使っているから仕方ないか……買い換えようかな
もったいない!
ホコリ掃除をするとかなりマシになりますよ
私の7年物Dynabookも、すぐ熱くなりがちでしたが「古いからだろうな……」と諦めてました。
でも、ダメ元でホコリ掃除&グリスの塗り替えをすると、意外と快適に使えるようになったんです!
いや~、いい意味で裏切られましたね。
そこでこの記事では、自分でノートPCを掃除する方法をやさしく解説します。
※この記事にはホコリ画像があるので、苦手な方はご注意を。
ノートパソコンにホコリがたまる原因は?
なんでホコリがたまるんだろう……
パソコンは、いつも空気を吸っているからです
ためしにお手元のノートPCを起動して、耳をあててみてください。
ファンレスPC(ファンがない超薄型PC)でなければ、かすかに「フォーン」というファンの音が聞こえてくるはずです。
※聞こえない!という方は、無音でYouTubeを再生するなどしてPCに負荷をかけると聞こえます。
どうしてもCPU(PCの脳にあたるパーツ)が熱くなるので、ファンで常に風を送って冷やしているんですね。
この画像はデスクトップPCのファンですが……
このファンにホコリがたまってくると、うまくCPUを冷やせないので調子が悪くなり、ひどければ故障してしまいます。
知り合いのPCトラブル対応をしている会社の経営者の方も、ノートPCの故障原因はホコリが多いと言っていました。
ノートパソコンのファンを掃除する手順
ノートPCのファンを掃除する手順は、ざっとこんな感じです。
保証対象外になるので、保証期間内なら開けないように!
ただ、メーカーによっては裏ブタさえ開けられないものもあるので、先に説明書などを見て確認しておいたほうがいいですね。
くわしく解説していきましょう。
1、ネジを外して裏ブタを開ける
まず、ノートPCのネジを外して裏ブタをあけます。
だいたいは普通のドライバーで開けられますよ。
バッテリーをつけたまま分解すると下手したら火をふくので、絶対に外しておいてくださいね!
メーカーにもよりますが、だいたいは裏ブタを開けるのがいちばん難しいです。外すネジの数が多いし、ネジを外してもちょっと力を入れないと外れない設計になっていることが多いので。
あとで組み立てるときに「最初どうなっていたか忘れた……」とならないために、1つ部品を外したら必ず写真を撮っておくといいですね。
私のPCの場合はこんな感じになっています。
ネジがあるところに矢印をつけてみました。
最初に外すネジだけでも13個あり、さらにSSDとメモリ交換用のフタをあけたところにも6個のネジがありました。
どんだけあるねん……
ネジをすべて外して、裏ブタをこじ開けます。
けっこう外れにくいので、根気よくやりましょう。まず1か所を開けて、そこにドライバーなどを差し込んで広げていけば楽に開けられます。
どうしても開かない部分があれば、ネジを外し忘れているかもしれないのでチェックしてみてください。
このノートPCも、カバーがなかなか外れない思ったら、小さいネジを1つ外し忘れていました……
そもそもネジが見えないんだけど……
その場合は諦めたほうがいいです
外からまったくネジが見えないパソコンは、そもそも分解できないので無理に開けようとしないほうがいいですね。
とくに薄いノートパソコンはフタが開けれないことが多いです。
2、CPUファンとヒートシンクを見つける
ノートPCにはCPUファンしかついていないので掃除自体はカンタンですが、ファンを見つけるのが案外難しいんです。
なんで?
ファンの見た目が特殊だからです
「ファン」と聞いてイメージするのは、こんな感じの扇風機みたいなプロペラがついているものですよね。
でも、ノートPCのファンは扇風機とはぜんぜん違います。
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これがノートPCのファンだ!
パッと見てファンだとわかる方はすごいです。
PCをスリムにするために、横向きに風を送る特殊なファンが使われているんですね。
ヒートシンク(CPUの熱を効率よく逃がす金属)もファンと同じような場所にあるので、金属の棒をたどっていくと見つけやすいですよ。
ノートPCのファンは形が特殊!
3、ヒートシンクを外す
ヒートシンクの部分にいちばんホコリが溜まるので、まるごと取り外してホコリを取ります。
ファンのところからのびている銅色の棒がヒートシンク。
ファンと反対方向を見てみると、板がついているところにCPUがあります。
ヒートシンク(銅色の板と棒)を取るために、ネジを全部外しておきましょう。
ネジはCPUの周りにあることが多いですね。
ネジを外せたら、ヒートシンクを上に引っ張って取り外します。
かなり薄い金属でできているので、力をかけすぎるとすぐ曲がってしまいますよ……(←ちょっと曲げた)
4、ファンとヒートシンクのホコリをエアダスターで掃除
さっそく取り外したヒートシンクを見てみましょう。
これはヒドイ。空気が通る細かい穴に、かなりたくさんホコリがつまっていますね。
ファンはこんな感じ。
思ったよりきれいでしたが、やはりホコリが付いていますね。このホコリをエアダスター(ブロワーでもOK)で吹き飛ばしていきます。
エアダスターはこれがオススメ。
3本セットなので足りなくなる心配はありません。ノートPC内の掃除だけでなくキーボードやインテリアの掃除にも地味に役立つので、とりあえず買ってもムダにならないです。
エアダスターを使うとホコリが飛び散るので、床や机に新聞紙をしいておくといいかもしれません。
5、外した部品をもとに戻し、裏ブタを閉める
あとは、
- ヒートシンクを戻して
- SSDをつけて
- メモリを装着して
- 裏ブタを閉める
という分解したときと逆の手順で組み立てるだけです。
でも、ネジが余ったりするので難しい(笑)
組み立てられたら、電源を入れてみましょう。
ちゃんと起動したらひと安心。
お疲れさまでした!!!
ノートPCのファン掃除をする手順まとめ
今回は、ノートPCが熱いときに効果的な、CPUのファンを掃除する方法を解説しました。
ファンを掃除すると、PCがよく冷えるようになるのでだいぶ寿命が長くなります。
ノートPCを数年使っているけど掃除をしたことがないという方は、絶対に中身がホコリだらけになっているので、ぜひ一度試してみてください!
掃除をしてもまだ温度が下がらないときは、CPUグリスを塗り替えてみるといいかもしれません。
塗り替え方はこちらの記事で詳しく紹介していますよ!
COMMENT
パソコンの電源が落ちてしまい、電源ボタンを押してもすぐにプツンッと切れてしまい困ってます。ロゴに行く以前に入れた瞬間プツンッと切れてしまいます。もう10年使ってるノートパソコンなので流石に買い替える時が来たのかなと思いながらも中に入れてるデータとかを取り出せないのは困るのでなんとかプツンッと切れるのを対処したいですが。ケーブルの断線とかじゃないみたいなんですが…ファンなのかなぁ…?
なるほど……とりあえずファン掃除してみて、ダメだったらストレージ外してデータ救出がよさそうですね。変換アダプターを使えばストレージのコネクタ(SATAなど)をUSBに変換できるので、もう1台パソコンがあればわりと簡単に救出できます。