- CPUって何をしているの?
- CPUが高性能だと何がいいの?
- 自分のPCに入っているCPUを調べたい!
CPUはパソコンを買おうと思うとかならず目にする言葉ですよね。でも外からは見えないので、なかなかイメージできない方も多いと思います。
あまり身近になさそうなCPUですが、実はお手元のスマホにも入っているんですよ。
CPUの役割がわかればスマホやパソコンがどうやって動いているかなんとなくわかるようになりますし、性能の見方を知ればパソコン選びで損をしなくなります。
そこでこの記事では、自分でPCを2回組み立てたことがある筆者がCPUの役割や性能の見方をわかりやすく解説していきます。使っているパソコンのCPUを確認する方法も紹介していますよ。
結論からいうと、CPUとは「Central Processing Unit(セントラル・プロセシング・ユニット)」の略で、パソコンやスマホの頭脳みたいなものです。他のパーツに命令したり、計算を行ったりします。
CPUの役割
CPUは人間でいうところの脳と同じような働きをするパーツです。
CPUには「演算」と「制御」の2つの役割があります。
具体的にいうと、計算をしてゲームの当たり判定を行ったり(演算)、グラフィックボード(グラボ)などの他のパーツに作業を割り当てたり(制御)といったところですね。
ただ脳とちがってCPUは記憶する能力がないので、メモリやSSDなどの他のパーツに記憶させていますが。
CPUの外観
CPUは4cm×4cmくらいの薄い板です。
裏側にはマザーボード(基板)と接続するための端子がズラッと並んでいますね。
よおーし、パソコンの中を開けて見てみるぞ!
開けただけでは見れませんよ
CPUを見てみようと思ってパソコンのカバーを外しても、それらしきものは見当たりません。CPUは仕事をするとめちゃくちゃ熱を出すので、普通はCPUクーラーが取り付けられているんです。
なので
「どうしてもCPUを見たい!!見ないと死んじゃうよ~!!!」
という方は、CPUクーラーを外すとCPUとご対面できますよ。でも、いちど外すともとに戻せない可能性が高いので、ノリで外すと大変なことに……
くわしい外し方はこちらの記事で解説しているので、よかったらどうぞ。
>>>CPUクーラーを外す – センターうんこはダメ?初心者向けにCPUグリスの塗り方を伝授
CPUの性能
CPUの性能は、おもにこの3つの要素で決まります。
クロック数は「3.5GHz」などと書かれていて、一秒間にどれだけの仕事ができるかを表しています。数字が大きければ大きいほど高性能というわけですね。
クロック数が高くなるとそのぶん発熱が大きくなるので、ここ10年ほどはあまり変わっていません。
そのかわりにめちゃくちゃ進化したのがコア数とスレッド数。
コア数は同時にどれだけの作業ができるかを表しています。コアは作業をするためのユニットで、コアが多いほど同時にできることが多くなります。
たとえばコアが多いCPUを使うと、ゲームをしながら調べ物をしても動作が遅くならずに快適に使えます。
じゃあ「スレッド数」は?
スレッドは仮想コアともいって、コアの中にまたコアを作るようなイメージです。
それぞれのコアがいつも全力で作業をしているわけではないので、余力があるコアを2つにわけて2つの作業を同時にやる仕組みですね。
スレッドもコアと同じで多ければ多いほど性能が高くなります。同じ6コアでも、6コア6スレッドのCPUより6コア12スレッドのほうが仕事が早いというわけ。
最後が世代です。
世代というのはCPUが作られた年代のようなもので、数字が大きいものほど新しいCPUになります。基本的に新しいCPUのほうが中身の配線が細かくなっていて、同じ値段でも性能がアップしていますね。
たとえば第2世代Ryzenのプロセスルール(配線の細かさ)は12nmですが、第4世代Ryzenでは7nmに進化しています。
なのでよほどの理由がないかぎり最新のCPUを選ぶのがオススメですよ。
具体的にどれくらいのCPUがあればどんなことが出来るのかを知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
>>>後悔しない!CPUの種類と選び方をやさしく解説【比較表つき】
CPUが高性能だと何が変わる?
CPUが高性能なパソコンは価格が高いけど、何が変わるの?
重い作業(動画エンコードやゲームプレイ)が快適になります!
逆にいうとYouTubeを見たりWordを使うだけなのに高価なCPUを使っていても仕方がありません。
さらにゲームの快適さはグラフィックボード(グラボ)の良し悪しでも変わってくるので、CPUが良ければ何でもできるわけではないんですね。
とはいえCPUの性能がよくないとグラボの能力を100%発揮できないので、PC全体の性能を上げるにはパーツのバランスが大切です。
CPUのメーカー
パソコン向けCPUのメーカーは、Intel(インテル)とAMD(エーエムディー)の2社があります。
Intelで有名なのはCore i(コア・アイ)シリーズ、AMDの主力製品は最近注目されているRyzen(ライゼン)シリーズですね。
Core iとRyzenはどう違うの?
Ryzenはとにかく高性能、Core iは低価格帯のコスパがいいという感じですね
2018年ごろまではCPUといえばIntelでしたが、安くて性能が高い第3世代Ryzenが発売されてからAMDのシェアがグッと伸びて今に至ります。
ゲーミング性能はIntelのほうが上ですが、大した差ではないので性能を求めるならRyzenがおすすめですね。IntelにしてもRyzenにしても困ることはあまりないので、好みの方を選んでも問題ありません。
使っているCPUの調べ方
自分のPCにはどんなCPUが入ってるんだ?
Windowsなら「設定」から見れますよ
スタートボタンを右クリックして、システム(Y)を選びます。
するとこんな画面が開きます。
デバイスの仕様の「プロセッサ」を見ると、いま使っているPCのCPUが何なのか書いてありますよ。
※Macの場合は「Apple メニュー」→「この Mac について」を開くと見れます
だいたい「メーカー」「シリーズ」「型番」「ベースクロック」の順番にならんでいるはず。私のメインPCで使っているCPU(第10世代Core i5)の場合ははこんな感じですね。
型番を検索するとくわしい性能が出てくるので、もっと知りたい方はググってみるといいですね。
ちなみに型番には法則性があって、読み方を知っていればCPUの性能がだいたいわかるんです。くわしい読み方はこちらの記事で解説していますよ!
>>>【2021最新】AMD Ryzenの型番の読み方をやさしく図解
>>>【知らないとヤバい】Intel(インテル)製CPUの型番の見方をやさしく図解
中学生でもわかるCPUまとめ
今回はCPUの役割や性能の見方をわかりやすく解説しました。
CPUはパソコンの頭脳なので、3Dゲームや動画編集など処理能力がいる作業を快適にするには高性能なCPUが不可欠です。自分のパソコンにどれくらいの能力があるのか知っておくと、やりたいことが快適にできるかわかりますよ。
私は去年まで2コア4スレッドのCPUで動画編集をしていましたが(笑)
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