自作パソコンを組み立てるとき、マザーボードのピンが折れ曲がってしまうと滅茶苦茶焦りますよね。
- 自力で直せるの?
- なにを使って直せばいい?
- 注意点を知りたい!
こんな不安をかかえている方も多いと思います。
わたしも古いマザーボードを箱にもどすときにピンを曲げてしまい、頭が真っ白になったことがあります。
しばらく使う予定がないものだったので、「もうどうなっても良いや!」と思ってダメもとで修復してみたら、案外かんたんに直りました!
そこでこの記事では、マザーボードのピンが折れ曲がったときの対処法をわかりやすく解説します。
まずはメーカーサポートへ!
自分でピンを起こせば大丈夫だよね??
自力で修理するのは最終手段ですよ!
マザーボードのピンを曲げてしまったら、まずは購入したメーカーの保証が受けられないかチェックしましょう。
マザーボードによっては、買ってから数か月間無料でピン曲がりを修理してくれることがあります。
自分で曲がってしまったピンをもとに戻すのはかなり難しいので、逆に悪化させてしまうことも。
とにかくメーカーに修理してもらうのがいちばん安心です。
わたしが今使っているマザーボードも、購入してから3か月間はピン曲がりを無料で修理してくれるみたいですね。
ピンを曲げてしまったら、まずこのような保証書が入っていないか探してみてください。
買ってから1年以上たってる場合はどうしたらいいの?
・メーカー修理
・自力で直す
のどちらかですね
基本はメーカーに修理してもらうのがベストですが、修理代と送料が必要です。
- 安いマザーボードなので修理するほどでもない
- 使わないマザーボードを箱に入れたときに曲がってしまった
- ピン曲がりを承知でジャンク品を買った
などの理由があるときは、自力で修理してみると良いかもしれません。
わたしは運良く成功しましたが、直そうと思って悪化させることもあるので、なにが起きても自己責任ですよ。
ちなみにピンが完全に折れている(ピンがない)ときは自力で修理できません。
マザーボードのピンを起こすために必要なもの
自力でピンを起こすために必要な道具はこの3つです。
- 細いマイナスドライバー
- つまようじ
- ルーペ
ピンはものすごく細いので、ルーペは必須ですね。
細いマイナスドライバーは、ピンをまっすぐ起こせるのでおすすめです。つまようじは微調整用。
折れ曲がったピンを自力で修復する方法
折れ曲がったピンを自力で修復する方法はこんな感じです。
- 曲がっているピンを特定する
- マイナスドライバーなどでピンを立てる
- ちゃんと直ったか動作確認
手順もなにも、ただピンを起こすだけです(笑)
それでは修理していきましょう。
曲がっているピンを特定する
まずは、折れ曲がっているピンを特定します。
ソケットを肉眼で見てみると、光り方がまわりと違う部分がありますよね。
その部分をルーペでさらに拡大して、ピンがどちらに倒れているか調べます。
あまりにたくさん倒れている場合は、きれいに戻せないことが多いので諦めたほうがいいかもしれません。
ピンがまっすぐ立っていないとCPUまで壊れることがありますからね……
マイナスドライバーなどでピンを立てる
どのピンが曲がっているのか特定できたら、あとはピンをまっすぐに戻してあげるだけです。
……と言うと簡単そうですが、実際はミリ単位の正確さがないとできないので、あせらず慎重にいきましょう。
まず細いマイナスドライバーで「大体まっすぐかな?」と思うところまで戻して、そこからつまようじで微調整するといいですね。
あまりぐにゃぐにゃ曲げているとあっけなく折れます。
ちゃんと直ったか動作確認
ピンがまっすぐになったら、本当に動作するのか検証してみましょう。
できれば壊れても大丈夫なCPUを用意するのがオススメです。
わたしの場合は、以前使っていたCore i3 4150に白羽の矢が立ちました(笑)
もしちゃんと修復できていなかったらCPUまで巻き添えをくらうことがあるので、同じソケットのCeleronを中古で買っておいたほうがいいかもしれませんね。
動作確認に必要なものは、この7つです。
- CPU
- メモリー
- グラボ(F付きCPUのみ)
- 電源ユニット
- CPUクーラー
- モニター
- 電源スイッチ
きっちり動作確認するにはWindowsをインストールしたほうがいいですが、めんどくさいのでBios(UEFI)が起動すればだいたいOKなので今回はBiosが起動できるかの確認だけにしておきます。
電源を入れるための「電源スイッチ」はケースに付いているものでも良いですが、面倒ならこちらの電源ボタンケーブルをどうぞ。
パーツがそろったら、適当なところで組み立ててみます。
電源ボタンをポチッとやってBiosに入れたら、ほぼ成功です!
とはいえ油断は禁物。まずCPUがきちんと認識されているか見てみましょう。
やったー!しっかり認識されています。
お次はメモリ。
スロットBしか表示されていませんが、片方しか装着していないので正常。
念のため、いちど電源を切ってメモリをスロットAにさしかえてみます。
よっしゃ!スロットAもちゃんと認識されていますね。
「直ればラッキー」くらいなので期待は禁物:まとめ
今回は、マザーボードのピンが折れ曲がったときの対処法を紹介しました。
わたしの場合はうまく直ってくれましたが、正直「直ればラッキー」くらいの成功率です。
自力で直そうとせず、まずはメーカーサポートを頼るのがベストですね。
わたしのマザーボードは中古品だったので、メーカー修理はあきらめました。「自力で修理するのは楽しそう」と思ったのはナイショですよ(笑)
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