初めて組んだ自作パソコンが起動しなかったら、めちゃくちゃ焦りますよね。
私も初めて組んだ自作パソコンが起動しなかったときは、パニックを起こして汗だくになりました。原因はCPU補助電源コネクタのつけ忘れ。
かなり初歩的なミスなので、笑っちゃいますよね。
でも組み立てたパソコンがいざ起動しないとなると、冷静に考えられなくなって、当たり前のことに気づけないんです。
そこでこの記事では、自作パソコンが起動しないときにチェックするべき10個のポイントをやさしく解説していきます。
2022/2/20追記:選択肢をポチポチ選んでいくだけで自作PCが起動しない原因と解決策がわかる「ぽちぽち自作PC診断」を作りました。まだβ版ですが、ぜひ使ってみてください!
電源が入らずファンも回らないとき
電源ボタンを押してもファンが回らないときは、マザーボード通電していない可能性がかなり高いです。
なので電源まわりをチェックしてみましょう。
見るべきポイントはこの5つ。
くわしく解説していきます。
電源ユニットのスイッチは入っている?
「電源ユニットのスイッチが入っているか」は自作PCが起動しないときに真っ先に確認してほしいポイントです。
電源ユニットのスイッチってどんなヤツ?
コンセントのケーブルを挿すところ近くにある、こんなスイッチですね。
画像に書いてあるとおり、「○」がOFFで「ー」のほうを押せばONになります。
このスイッチをONにしておかないとパーツに電気が流れないので、起動しないしファンも回りません。
どちらがONなのか迷ってしまうなら、「ー」は回路がつながっているからONだ、と覚えるのがオススメです。
ATX電源ケーブルはきちんと差し込んだ?
「ATX電源ケーブルがきちんと差し込まれているか」も忘れずチェックしましょう。
ATX電源は差し込むのが
クッッッッッッッッッソ固い
ので、奥まで差し込みきれてないことが良くあるんです。私は20回以上やりましたが、いまだに苦手ですね。
インタビューで
「がーとさん、いちばん嫌いなコネクタを教えてください」
と聞かれたら、迷わず
「ATX電源ケーブルのコネクタですね」
って答えるほど。(←聞かれません)
電源スイッチのケーブルはちゃんと接続した?
「電源スイッチのケーブルを正しい場所に接続したか」も、ぜひ確認してみてください。
電源スイッチのケーブルは、ただピンに挿すだけなのでまちがった端子(リセットスイッチなど)にも接続できてしまいます。
ピンの位置がややこしくて戸惑いますが、もう一度マザーボードの説明書を見て正しいところに接続しているか確かめるといいですね。
メモリは奥まで差し込んだ?
メモリは差し込むためにかなり力がいるので、奥まできっちり差し込めていないことが多いです。
最近のメモリは昔ほど力をかけなくても接続できるようになりましたが、それでも固いかなと。
少しでも不安を感じたら、いったんメモリを外して「カチッ」という音がするまでしっかり押し込むといいですね。
電源ユニットは正常?
ここまでの項目をチェックしたけど異常がないなら、電源ユニットが正常なのか疑ってみましょう。
でも、どうやって?
電源ユニットを取り替えます
電源ユニットを取り替えてみて起動したら、もとの電源ユニットが故障していたことがわかります。
取り替えても起動しないなら電源ユニットは無罪なので、マザーボードなど他のパーツが故障している可能性を検討すればいい。
でも、手元に使っていない電源ユニットなんて無い方のほうが多いですよね。
そんなときは、安い電源を追加で買ってしまいましょう。
電源ユニットは規格がコロコロ変わらないので5年先でも使えますし、故障したパーツを特定するときに便利なので2つ持っていて損はしません。(ヒツジ先輩の受け売りです)
こちらの玄人志向さんの電源(400W)は手頃な価格なので、どうしても起動しないときは買って交換してみると良いですね。
それで動けばもとの電源ユニットが故障しているので、保証期間内なら無料修理に出しましょう。
電源が入らないけど通電はしている(ファンは回る)場合
自作パソコンが起動しないけどファンが回るときは、電源は来ているけど何かがジャマで起動できない(起動してるのがわからない)状態なので、パーツの取り付けミスがないかをチェックします。
見るべきポイントはこの5つ。
グラボとCPUの補助電源は接続されている?
グラボとCPUの補助電源をつなぎ忘れて起動しないことは、けっこう多いです。
私もメンテナンスした後に必ず接続しわすれます(笑)
グラボの補助電源
グラボの補助電源は、だいたいグラボの後ろのほうにありますね。
電源ユニットから出ている6ピンのケーブルを、しっかり差し込んでおきましょう。
CPUの補助電源
CPUの補助電源は、マザーボードの左上(ケースに取り付けた状態で)にあることが多いです。
ここには、4ピン(8ピンのこともある)のCPU補助電源ケーブルを接続します。
モニターのケーブルを差し込む位置は合ってる?
モニタを接続するところなんて、1つだけじゃないの?
普通のパソコンなら1つだけですが、自作パソコンの場合は
- グラボの映像出力端子
- マザーボードの映像出力端子
の2つがあります。
Intelの一部のCPU(型番の最後に「F」がついているCPU)やRyzenを使っている場合、マザーボードの映像出力端子にモニターを接続しても画面が表示されません。
画面がまったく表示されないけどファンが回っているなら、モニターのケーブルが確実にグラボに差し込んであるか確認してみてください。
モニターの電源スイッチはONになっている?
「バカにしてるの???」と言われそうですけど、画面が真っ暗なときはモニターのスイッチを入れ忘れていたりします。
普段は自動でスイッチが入るので、どうしても忘れがちですが……
BiosはCPUに対応している?
マザーボードのBiosが使っているCPUに対応していないと、電源ボタンを押してもまったく画面が表示されません。
たとえば第4世代RyzenのCPUは、第3世代Ryzen用のマザーボード(B450など)にも取り付けられますが、Biosが古いままだと動かないです。
たいていのマザーボードはBiosがアップデートされていますが、ネットで購入した場合、倉庫の奥に眠っていたりしてアップデートされていないものが届くことがあります。
心配なら「Biosアップデート済み」と書かれたマザーボードを買うのがオススメですが、もう買ってしまったならお手上げですね。
Biosが対応していないときは、自分でBiosのアップデートをする必要があります。
CMOSクリアをしてみる
ここまでの9個を試してもまったく効果がないなら、最後の手段にCMOSクリアをするという手があります。
CMOSクリアって?
CMOSクリアというのは、Bios(PCに接続されたパーツを管理しているプログラム)を初期化することですね。
CMOSクリアをすると、起動しなかったPCが急に起動したりするので、けっこう強力な最後の手段です。やり方は簡単で、マザーボードに付いているボタン電池を外して、1分ほど放置するだけ。
CMOSクリアの詳しいやり方は、こちらの記事で解説しています。
>>>【動画あり】CMOSクリアのやり方と放置する時間をやさしく解説
自作PCが起動しないときのチェックポイントまとめ
今回は、自作パソコンが起動しないときにチェックするべき10個のポイントを紹介しました。
この10個を試してみると起動するようになりますよ!
……と言いたいですが、もちろん解決しない場合もあります。
どうしても原因がわからずお手上げになってしまった場合は、いったんバラバラにして組み立て直すとすんなり動くことも。
起動しないときにいろいろ試してみるのも、自作パソコンの楽しみです( ー`дー´)キリッ
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