自作PCを組み立てた後、いちばん見ることが多いパーツがケースです。
机の上に置いているなら何回も見ますし、足元においている場合でも電源を入れるときに目に入りますよね。
だからこそ、PCケースはじっくり時間をかけて選ぶのが大切です。
最近はおしゃれなケースも増えてきたので、きっとお気に入りの1台が見つかるはずですよ。
ただ、見た目が気に入ったケースでも使えなければ意味がありません。
スペックを見ないでケースを選んでしまうと、CPUクーラーが収まりきらなかったり、SSDを取り付けるスペースが少なかったり……と後悔する原因になります。
そこでこの記事では、ケースを選ぶときにチェックしたいポイント7つをわかりやすく解説していきます。
ケース選びのポイント7つ
ケース選びでとくに重要なポイントは、この7つ。
それぞれくわしく解説しますね。
マザーボード・グラボ・CPUクーラーが入るか
いちばん重要なのは、使いたいパーツがきちんと入るかどうかです。
せっかく気に入ったケースを買っても使えなかったら意味がないので、対応しているマザーやグラボのサイズをしっかり確認しておきましょう。
どこで確認すすればいいの?
対応しているパーツのサイズは、ケースの製品ページに書いてあることが多いですよ。
たとえば今人気のケース「H510Elite」の商品ページを見てみると、親切にCPUクーラーの高さも書いてありますね。
2.5インチ、3.5インチベイの数
SSDやHDDをたくさん使いたいなら、各種マウントベイの数をしっかりチェックしておきましょう。
最近はマザーボードにM.2 SSDをつけることが多いので、2.5インチベイが少ないケースが増えてきました。
2.5インチベイと3.5インチベイは何がちがうの?
サイズです
2.5インチベイは2.5インチのSSD(ふつうのSATA SSD)を取り付けますが、3.5インチベイはSSDより大きい3.5インチのHDD用です。
アダプターを使えば、3.5インチベイに2.5インチのSSDを取り付けることもできますよ!
さっき例に出したH510 Eliteを見てみると、3.5インチベイが3つ(1つは2.5インチと兼用)、2.5インチベイが2つです。
ということはSSDなら最大5つ、HDDなら最大3つ(とSSD2つ)を搭載できるわけですね。
ケースファンの数
意外と見落としがちですが、取付け可能なケースファンの数もけっこう重要です。
なんで?
ケース内の温度が上がりにくくなるからです
ケースファンが少ないとCPUやグラフィックボードから出る熱がケース内にたまってしまい、サーマルスロットリング(温度を下げるために性能を落とす機能)が発動します。
そうなると全体的な性能が悪くなり、せっかく高性能なパーツを使っていても宝の持ちぐされですね。
ケース内の温度を下げるのはめちゃくちゃ重要なんです。
フロントパネルのUSB端子の数
フロントパネルにあるUSB端子の数も、ぜひ確認しておきたいポイントです。
デザインを優先したケースだとフロントのUSB端子がかなり少ないので、USBメモリなどを同時にたくさん使う方は要注意ですね。
USBハブを使うという手もありますが、机の上がゴチャゴチャするのでオススメはしません。
ちなみにH510EliteはUSB TypeAとCが1つずつしかありません……
サイドパネルの開けやすさ
ケース選びで意外と重要なのが、サイドパネルの開けやすさです。
たとえば自作PCを組み立てて、電源ボタンを押してみたけど全然起動しない……なんてことが起きたとき、サイドパネルが開けにくいとめちゃくちゃ面倒ですよね。
ほかにも使っていて不具合が起きたとき。サイドパネルを開けてパーツをさわらないと原因がわかりませんし、故障した部分を交換するときも開けます。
自作PCはパーツを触ることが多いので、カンタンに開けられないと結構ストレスがたまるんですよね。私も年間10回以上サイドパネルを開けています。
なのでサイドパネルはドライバーを使わなくても開けられるタイプを選ぶのがオススメです。
最近のケースはだいたい手で開けられるのでそこまで気にしなくていいですが、格安ケースでは手回しじゃないことがあるので……
静音性
PCに静音性を求めるなら、
- 静かなケースファン
- 静かなグラボ(ファンが多い)
- 静音性を売りにするPCケース
が必要です。
静音性を売りにするケースは、吸音材がついていたり、吸気/排気口が少なかったりと特殊な構造になっています。
できるかぎり静かなPCを組みたいなら、静音性をアピールしているケースを選ぶといいですね。
とくにスウェーデンに本社をおくFractal Design(フラクタルデザイン)社のケースは静音性が高いと評判。
ただめちゃくちゃ高価になりますし、発熱が大きいパーツ(高性能なグラボなど)を組み込むと排熱が上手くいかなくて性能が下がったりもします。
静音性と性能は両立させにくいところがデメリットですね。
ケースの選び方まとめ
今回は、自作PCを組むときのケース選びのポイント6つをわかりやすく解説しました。
PCケースはめちゃくちゃ性能に関係するわけではないので、ぶっちゃけ好きなものを選べばOKです。
「これを絶対使いたい!」と思うようなケースがあれば、思い切ってケースに合わせてパーツを選ぶのもアリですよ!
たとえばスリムなケースが気に入ったなら、高さが控えめなCPUクーラーを選ぶとかですね。
自作PCの作り方に戻る>>>【保存版】初心者向け自作PCの作り方まとめ!トラブルの対処法まで完全解説
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