こんな悩みを解決します↓
- 高価いマザーボードと安いマザーボードは何が違うの?
- 選んだCPUがつくかどうか知りたい
- マザーボード選びで失敗したくない!
マザーボード(マザボ)は名前の通りPCパーツたちの母なる板です。CPUやグラボ、SSDなど、全てのパーツをマザーボードにつなぐからですね。
この通り、マザーボードはめちゃくちゃ重要なパーツです。でも、ぶっちゃけ「高価いマザーボードは安いやつと何が違うの?」と思ってしまいますよね。
だって、CPUのように「高性能だとエンコードが速くなる」とか、グラボのように「高性能だとゲームがヌルヌル動く」などのわかりやすい性能変化がないんですもん。
そこでこの記事では、マザーボード選びで最低限見るべきポイントを3つと、こだわりたいならチェックするべきポイントを7つ解説します。
最低限見るべきポイントを押さえていれば、失敗しないマザーボード選びができますよ!
マザーボード選びで最低限見るべきポイント3つ
マザーボード選びで最低限見ておきたいポイントは、この3つです。
この3つさえチェックすれば「マザーボードが使えない!」という最悪のパターンは回避できますよ。
それぞれ詳しく解説しますね。
サイズ
マザーボードには、3つのサイズがあります。
当然ケースのサイズより大きいと入らないので、ケースのサイズをよく見て選ぶといいですね。ケースにも「ATX対応」や「Micro ATX対応」などと書いてあるので、同じものを選べばOK。
サイズが小さいほど拡張性(SATAポートやPCI-eスロットの数)がなくなるので、ATXのケースにMini-ITXのマザーボードを入れるのはやめたほうが良いですね。メリットがほぼ無いです。
なので普通のケースで自作PCを組むときは、ATXかMicro ATXから選ぶのがオススメです。価格はATXのほうが少し高価ですが、数千円レベルなので気にしなくてもいいですね。
なんでサイズが〇〇mm「くらい」なの?
同じ規格でもメーカーや製品によって多少サイズが違うんです
私は今年の春(2021年3月)、マザーボードを「GIGABYTE H81M-HD3」から「AsRock B460M Steel Legend」に交換したとき、どちらも同じMicro ATXなのに Steel Legend のほうが4cmくらい大きくてびっくりしました。
CPUソケット
CPUソケットはCPUを取り付ける部分で、2022年10月時点で最新のソケットはAMDなら「Socket AM5」、Intelなら「LGA1700」ですね。
このソケットの種類で取り付けられるCPUが決まります。
たとえば第12世代のIntel Coreシリーズは対応ソケットがLGA1700ですが、第11世代のCoreシリーズはLGA1200なんです。
AMDもIntelも数年ごとに新しいソケットに更新されますが、AMDのほうが1つのソケットを長く使い続ける傾向にあります。AMDが使っていた1つ前の規格「AM4」は、6年間(2016年から2022年)も現役でした。
特にIntel CoreシリーズのCPUに対応したマザーボードを選ぶときは、使いたいCPUのソケットをよく確認しておくといいですね。
チップセット
よし!CPUソケットが合っているからこのマザーボードに決めよう!
ちょっと待って!ソケットが合っていても動かないことがあるんです
マザーボードには、CPUやメモリなどを繋いでいるチップセットが搭載されています。このチップセットがCPUに対応していないと、ソケットが合っていても起動しないんです。
たとえば第11世代Coreシリーズは対応ソケットがLGA1200ですが、対応チップセットはIntel500シリーズ(と一部の400シリーズ)です。
なのでソケットがLGA1200のマザーボードでも、チップセットがB460かH410だと11世代Coreシリーズは使えません。
「CPUは取り付けられるけど起動しない!」なんてことにならないように、マザーボードを選ぶときはソケットだけでなくチップセットもチェックしておきましょう。
こだわるならチェックするべきポイント7つ
ここからは、マザーボードを選ぶときに一応見ておいたほうがいいポイントを紹介します。全部見る必要はないので、気になったところだけをチェックするのがオススメ。
それぞれ詳しく説明しますね。
M.2スロットの数とヒートシンクの有無
最近流行りのM.2 SSDを使うなら、マザーボードのM.2スロットをよく見ておきましょう。
まずは数。取り付けたいM.2 SSDと同じ数のスロットがあるか確認します。なければ増設カードを使うといいですね。
次にヒートシンクがあるかどうかを確認します。NVMe規格のM.2 SSDはかなり発熱がひどいので、ヒートシンクがあったほうが動作が安定しますよ。
ヒートシンクの有無は、見た目で確認できます。
私が使っているB460M Steel Legendは、こんな感じのヒートシンクがついているので安心ですね。
……といっても、今はM.2 SSDを使ってないんですが(笑)
SATAポートの数
SATA接続のSSD・HDDをたくさん使うなら、SATAポートの数はぜひチェックしておきましょう。基本的にチップセットのグレード(型番の下2桁)が上がるほどSATAポートの数が増えます。
たとえばH510チップセット搭載マザーボードのSATAポートは4本ですが、B560の場合はSATAポートが6本に増えていますね。
M.2 SSDが普及しだしてSATAポートの出番は少なくなっていますが、動画編集などでHDDを何台も使うなら必須のインターフェースです。
I/Oポートの数と種類
I/Oポートって何?
PCの後ろにある端子のことです
USBポートやLANポート、HDMIポートなどが並んでいる部分ですね。
I/Oポートの数も、チップセットのグレードでだいたい決まります。グレードが高いとUSBポートが多くなったり、USB-TypeC端子がついたりと豪華な仕様に。
PCI-eスロットの数と規格
普通は気にしなくていいですが、「グラボを2枚搭載したい」「拡張カードをたくさん使う」という場合はPCI-eスロットも見ておきましょう。
とくにPCI-e x16と同じ見た目でも実はPCI-e x8なスロットもあるので、速度にこだわる場合はマザーボードの仕様表をよくチェックするのがオススメです。
実際私のマザーボード(B460M Steel Legend)は、PCI-e x16と同じ見た目なのに中身はPCI-e x8というややこしいスロットが。
VRMフェーズ数
CPUのオーバークロック(OC)をするつもりなら、VRMフェーズの数を見ておきましょう。
ぶいあーるえむ??
マザーボードに付いている、CPUに電力を送るための部品です
CPUは1.5V以下の電圧で動きますが、電源ユニットから来る電圧は12Vです。CPUは電源ユニットから来た12Vの電源をそのまま使えないので、VRMで1.5V以下に変換しているんですね。
OCをする場合、このVRMの数(フェーズ数)がめちゃくちゃ重要です。
VRM数が少ないと一つ一つのVRMにかかる負荷が大きくなって、発熱が大きくなってしまいます。とくにOCをする場合は使う電力が増えるので、温度もかなり上がります。
なのでOCをする場合は、VRMが10フェーズ以上あるマザーボードを選びたいですね。ちなみに安めのマザーボードは6~9フェーズなことが多いです。
ファンコネクタの数
ケースファンをたくさん付けたいなら、ファンコネクタの数も見逃せないポイントです。
足りない場合は、分岐ケーブルがあるのでいっしょに購入しておくといいですね。
ライティング機能
ケースファンやグラボを光らせたいなら、ライティング機能もチェックしておきましょう。
ライティング制御端子には、「RGB端子」と「ARGB端子」があります。ARGB端子は対応している機器のLEDを個別に制御できるので、ライティングの幅が広がります。
たとえばRGB端子にファンを3つ付けた場合、3つとも同じ色に光ってしまいます。
その点ARGB端子だと、1つ目のファンは赤、2つ目のファンは緑、3つ目のファンは青……というように、1つ1つちがう色に設定できるんです。
なのでPCのライティングにこだわりたい方は、ARGB端子がついているマザーボードを選ぶのがオススメですよ。
マザーボードの選び方まとめ
今回は、マザーボード選びで最低限見るべきポイントを3つと、こだわりたいならチェックするべきポイントを7つ解説しました。
実は、マザーボード選びはカンタンなようでめちゃくちゃ奥が深いです。細かいところまでこだわって選ぶと、長く使えるPCが出来上がりますよ!
自作PCの作り方に戻る>>>【保存版】初心者向け自作PCの作り方まとめ!トラブルの対処法まで完全解説
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