- グラボの種類が多すぎてどれを選べば良いのかわからない……
- このゲームをやりたいけど、どのグラボがいいんだろう
- グラボの性能はどうやって見るの?
グラボとひとくちに言っても種類がめちゃくちゃ多いので、どうやって選べばいいのか悩んでしまいますよね。
グラボはPCパーツの中でもトップクラスに高価なので、グラボ選びで失敗するとダメージがデカいです。思ってたより快適に動かなかった……で済めばいいですが、最悪の場合そもそも取り付けられないことも。
そこでこの記事では、自作PC歴2台の筆者がグラボの選び方や注意するポイントをくわしく紹介していきます。
この記事を読めば、自分にぴったりなグラボで快適なゲーミングライフを送れますよ!
グラボの性能比較表
最新世代のグラボ(と旧世代の人気グラボ)の性能を比較して表にまとめました。
グラボ | RTX3080Ti | RTX3080 | RTX3070Ti | RTX3070 | RTX3060Ti | RTX3060 | GTX1660Super | GTX1650 |
4Kゲーミング (60fps以上) | 快適 | 快適 | そこそこ | きびしい | やめとけ | やめとけ | やめとけ | やめとけ |
4Kゲーミング (60fps) | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | きびしい | きびしい | やめとけ | やめとけ |
動画編集 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | そこそこ | そこそこ | そこそこ | きびしい |
WQHD (144fps) | 快適 | 快適 | そこそこ | きびしい | きびしい | やめとけ | やめとけ | やめとけ |
WQHD (60fps) | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | そこそこ | きびしい | やめとけ |
Hull HD (240fps) | 快適 | 快適 | 快適 | そこそこ | きびしい | きびしい | やめとけ | やめとけ |
Hull HD (144fps) | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | きびしい | そこそこ |
Hull HD 60fps) | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 |
PassMarkベンチ (性能の目安) | 26562 | 23915 | 22574 | 21460 | 19728 | 16643 | 12692 | 7864 |
プレイするタイトルや組み合わせるCPUの性能によって出せるフレームレートが違うので、あくまで目安としてご利用ください。
3080Tiと3080が同じなのは、どちらも4Kゲーミングで60fps以上を狙えるスペックがあるからです。よほど重いゲームじゃないと違いがわからないので、普通は3080で十分ですね。
グラボの種類
グラボの中心部分を作っているメーカーは、おもにこの2社です。
ほかにもクリエイター向けのQuadroなどもありますが、ゲーマー向けで有名なのはGeForce(ジーフォース)とRadeon(レイディオン)の2つですね。
GeForceとRadeon、どっちがオススメ?
ゲームが目的ならGeForce一択です!
GeForceとRadeonは同じように見えますが、どちらも得手不得手があります。快適にゲームを楽しみたい場合、圧倒的にGeForceに軍配が上がりますね。GeForceはゲームに特化したグラボなんです。
いちばんの理由は、ソフト自体がGeForceシリーズに特化していること。GeForceはRadeonとくらべて圧倒的にシェアが大きいので、当然ソフト側もGeForceにあわせて作られるわけですね。
実際、月間1億人以上が利用する大手ゲームプラットフォーム「Steam」の統計データでは、使用されているグラボの上位11位がすべてGeForceシリーズです。
なのでゲーミングPCを組む場合、よほどの理由がない限りGeForceがオススメですよ。
グラボの選び方
グラボの選び方は、ざっとこんな感じです。
それぞれ詳しく解説していきます。
プレイするタイトルで選ぶ
PCでやりたいタイトルが決まっているなら、そのゲームの推奨スペックを見てグラボを選ぶといいですね。ほとんどのゲームは公式サイトに推奨スペックが書いてあります。
こちらは私が今絶賛ハマっているWarThunderの推奨環境。
「ビデオカード」の項目に具体的なグラボの商品名がかいてありますね。
ただ、情報が古くて旧タイプのグラボの型番が書いてあることもあるので、推奨グラボをそのまま買うのはおすすめしません。
上の画像では「GTX1060以上」と書いてありますが、今(2021年8月)の最新のグラボはRTX3000シリーズです。GTX1060は3世代前のグラボなので、今わざわざ1060を買うのはコスパが悪いですね。
GeForceの場合、先頭の数字が世代、後ろ2つの数字がグレードを表しているので、最新世代の中から推奨スペックに書いてあるグラボのグレードと同じものを選べば間違いないです。
「必要スペック」と「推奨スペック」はどう違うの?
必要スペックはギリギリそのゲームが起動できるくらいの環境ってことです
公式サイトを見ると「必要スペック」と「推奨スペック」があることが多いですが、必要スペックは最低限必要な性能なので、お世辞にも快適とはいえないです。
それどころか推奨スペックでも画質やフレームレートにこだわると快適じゃなくなることも。
快適にプレイしたい場合は、推奨スペックよりワンランク上のグラボを選んでおくと安心です。
ゲーミングモニタを使うかどうかで選ぶ
同じゲームでも、ゲーミングモニタを使うかどうかで必要なグラボがかなり変わってきます。
ゲーミングモニタは普通のモニタ(60Hz)と違って表示できるリフレッシュレート(一秒間に表示できるコマ数)が144Hz以上と高いので、なめらかな映像でプレイできます。
……が、いくらモニタのリフレッシュレートが高くても、グラボのフレームレート(グラボが作る映像の枚数)が少なければ、なめらかな映像にはなりません。
なのでゲーミングモニタを使う場合も推奨スペックよりワンランク上のグラボを選ぶといいですね。ゲームによって出るフレームレートが違うので、あくまで目安ですが。
映像出力端子の種類で選ぶ
あまり性能とは関係ありませんが、モニターのケーブルを接続する映像出力端子もグラボを選ぶときにチェックしておきたいですね。いくらハイスペックなグラボを買っても、モニターに接続できないと意味がないですし(笑)
今グラボに使われている映像出力端子は、主にこの3種類です。
DVI-Dはだんだん見かけなくなってきたので、実質HDMIとDisplayPortの2種類です。
……今「D-Sub 15ピンがないじゃないか!」と思ったそこのあなた、ツウですね。
D-Sub15ピンケーブルは、今やプロジェクタにさえ使われていない骨董品ケーブルです。2000年代はパソコンとモニタの接続といえばコレが主流でした。
現在販売されているモニターはほとんど全部HDMI端子がついているので、あまり端子を気にしなくても大丈夫ですね。
もし手持ちのモニターを使う予定なら、グラボの端子と同じものがモニターの方にもついているか確認しておくといいかもしれません。
グラボ選びの注意点
ちょうどいいグラボが見つかったら、購入する前にいくつか注意することがあります。
せっかく買ったのに使えないと悲しいので、ぜひチェックしてみてください。
くわしくはこちらの記事で解説していますよ。
>>>PCのグラボを交換する前にチェックしたい5つのポイント
グラボの選び方まとめ
今回は、ゲーミングPCの性能を決めるグラボの選び方を解説しました。
グラボはAMDやNvidiaが中心となるチップを製造して、それを使ってZotacや玄人志向などのメーカーがグラボを作っています。
同じチップでもデザインやファンの数がメーカーによって違うので、スペックだけでなく外観も好みのものを探してみるといいかもしれませんね。
私はGTX1650を使っているんですが、購入したときいちばん安かったメーカーのグラボを選んだのでデザインは気にしていませんでした。でも、デザインが好みのグラボのほうが愛着がわきますね……
自作PCの作り方に戻る>>>【保存版】初心者向け自作PCの作り方まとめ!トラブルの対処法まで完全解説
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